【人生100年時代の健康維持】医師が解説!『血糖値が高い』と言われたらどうすればいい?健康診断「結果通知後」に必ずやるべき行動とは。

新年度になり、健康診断の季節になってきましたね。 あなたは、糖(血糖値)が高いと言われたことはありませんか。 人生100年、健康寿命を少しでも伸ばすためには、血糖値のコントロールが大切です。 それを何も自覚症状がないからと言って、放置したりしていませんか?  
2019/04/12

「血糖値が高い」は、現代日本の社会問題

実は、現代の多くの方がこの「血糖が高い」

状態に陥っていると言われています。

外食中心の生活、簡単に食事を済ませられる

コンビニやファミレスの台頭などで我々は

知らず知らずうちに糖質(糖分と炭水化物)過剰の食生活に傾きがちです。

 

その結果として高血糖の人、糖尿病と呼ばれる人たちが

急激に増えてきているのです。

 

そして健康診断などで、あなたは糖が高い、

病院で診てもらうように、と言われてしまう・・・。

 

まさか自分が糖尿病になっているなんて、

そもそも糖尿病になるとなにが問題なんでしょう?

 

それすら多くの人は知らないので、

糖尿、糖が高いと言われてもそのまま放置して、

このあと起こる恐ろしい合併症を起こしてしまうのです。

糖尿病になるとどうなるの?

糖尿病になったらすぐに倒れてしまう、

仕事ができなくなってしまう、死んでしまう、

などどいうことはありません。

 

逆に糖尿になったとしても

なんの不自由もなく今まで通りの生活が

できてしまいます。

 

しかし、ここが糖尿病の一番怖いところです。

 

糖尿、高血糖という状態は常に血液中を

たくさんの糖分が流れている状況です。

糖が沢山血液中を流れると、

全身の血管には微小な傷がついていきます。

(正確には糖とタンパク質が結合した

AGEという物質が悪さをするのですが・・・)

 

この傷が動脈硬化を引き起こします。

 

動脈硬化ができても、あなたはやはり

痛くもかゆくもありません。

しかし、動脈硬化は数年という単位で進行していきます。

そしてあなたの全身の血管は詰まっていきます。

 

そして最後には・・・・

突然の半身不随の脳梗塞、突然の心筋梗塞、

突然の失明、突然の腎不全、突然の足の壊疽・・・

糖(血糖値)が高いと言われたら、甘く見ないで受診すること

では、糖が高いと言われたあなたは

どんな行動をとるべきでしょうか?

 

それはいうまでもありません。

糖尿病の専門家、循環器の専門家の

外来を受診することです。

 

多くの人は、まだ大丈夫だろう、

体調悪くないし、今仕事忙しいし、など、

自分が行かなくてもいい理由をつけ、

病院へ行かない自分を正当化しようとします。

 

しかし、糖尿病による動脈硬化は

早く治療を開始しなければ、

早く生活習慣を改めなければ

取り返しのつかないことになるのです。

 

どうか、糖が高い、という状況を甘く見ずに

お早めにお近くのかかりつけ医、

信頼できる内科、循環器、糖尿病の専門医師に相談ください。