【人生100年時代の健康維持】医師が解説!筋トレは「筋力」だけじゃなく、心臓も強くする?

人生100年時代、老若男女問わず、健康への意識の高い人が増えています。 健康づくりや体力づくりのために、筋力トレーニングを行う人も多くいらっしゃいますが、 筋トレで筋力だけでなく心臓が強くなるとしたら・・・あなたも運動を始めようなんて思ったりしませんか?
2019/04/16

心臓病と運動の関係

心筋梗塞や心不全を起こした人の場合、

往々にして運動不足に陥りがちです。

 

これは、過度な運動をすることで

また心臓発作をおこすのではないか?という心配や、

家族から運動を止められたりが原因だったりします。

 

心臓病を起こした人は、もちろんケースバイケースですが、

ある程度の運動をした方がその後の

心臓発作を起こす率が低くなるといわれています。

筋トレは心臓病にいいの?

運動は大きく分けて二つあると思います。

一つが有酸素運動、もう一つが筋肉トレーニングです。

 

ウォーキングのような有酸素運動は

心臓にもよさそうな気もしますが、

果たして筋トレは心臓に良いのでしょうか?

 

2018年の1月にイスラエルの研究グループが

心筋梗塞後の患者さんに対し、有酸素運動と、

有酸素運動プラス筋トレを行ったグループで

心臓の機能がどう変わるか、という研究を行いました。

参考(英文):『Improvement in cardiac dysfunction with a novel circuit training method combining simultaneous aerobic-resistance exercises. A randomized trial』

約12週間の調査をおこない、

有酸素運動プラス筋トレのグループは、

有酸素運動の合間にベンチプレスなどの

トレーニングを最大筋力の30~50%で

15回を1セット行いました。

 

その結果、筋トレも行ったグル―プは

心機能の改善が見られ、

日常生活のQOLも向上したのです。

 

筋トレって大事なんですよね。

 

みなさんも、普段から健康のために

有酸素運動と筋トレを是非ミックスさせて、

トレーニングをしてみてくださいね。