【人生100年時代を健康に過ごすためのダイエット】20kg減量のダイエットコーチが直伝!大ブームの「糖質制限」は万能薬か?(人生100年時代の健康問題)

「糖質制限」ブームにより、この種のダイエットが日本にも上陸してからしばらく時間が経ってきました。「糖質制限」食も一般のレストランでも普通に注文ができるようになり、手軽に楽しめるようになっています。ですが、まるであたかも「糖質制限」さえ行えば「万人がダイエットできる!!」ということはあるのでしょうか。いくつかの留意点とやり方をお示しします。
2019/04/18

「糖質制限」を試みる前に知っておきたいこと

「万人にとって有効な」メソッドは存在するのか?

そもそものお話なのですが、
人の体というのは非常に奥が深く、かつ、栄養状態やストレス状態、
そして生活リズムは個々人によってによって異なっています。

 

また、例えば、欧米から来た健康情報だったりすると
そもそもの食生活が日本人とは異なる部分があったりします。

 

ですので、「万人にマッチする健康法は存在しない」という点を、
ある意味「ポジティブに受けいれながら」、でも、
楽しく取り組んでいくことがまずは大事かなと考えています。
とするならば、
どんなスタンスで「糖質制限」に向き合っていったらいいのでしょうか。

 

まず考えておくべきこととしては、
「糖質制限」は
「実際に試してみないとマッチするかしないか分からない」ということです。

 

実際にやってみて、
「体に合わない、体重が落ちない、エネルギーが落ちたような気がする」
ということが発生するならば、
もしかするとそれは他に原因があることかもなのしれません。

 

そういった場合には「糖質制限」以外でのアプローチを試みていくことが必要になります。

 

「糖質制限だけが唯一のダイエット方法ではないのだ」
ということを気楽に受け入れることで、
その他のオプションも試してみることができます

糖質は美味しいものが多い

まずは自分の体を知ること

特に女性の皆様にとっては、
「糖質制限」を取り入れるときに留意したいのが、
「腸内環境悪化の防止」でついてです。

 

例えば、野菜類、特に根菜類をいきなり制限をしてしまう、
もしくは、お米の類も一気かつ著しく制限を強めた場合、
もしも「糖質制限」を始める前の食物繊維の補給源が根菜であったり、
米からであったりすると、
それらの摂取を止めることでたちまち食物繊維不足となり、
便秘や肌荒れの原因になるということは起こり得ることですので、
そういったことは避けていくことが必要です。

 

とは言え、
現在、本当に「恵まれ過ぎた」といっていいくらい、
食のチョイスにあふれている日本の社会の中で、
またその中でも特にありふれている糖質は、
「摂取過多」になっているということは、
ほぼほぼ間違いないというデータがそろっています。

 

ですので、
まずダイエット目的は一旦脇に置いたとしても、
適切な糖質摂取量というものが自分にとってどのくらいなのか
=健康数値を害さない摂取量はどのくらいなのか
ということを把握することが必要になってきます。

 

アメリカの論文データからは、
「糖質の摂りすぎが生活習慣病
そして死のリスクを早めていくことにつながる」
という結果も出ているくらいです。

腸内環境を守ることはとても大事

糖質制限を行うときの心がけ

いったい何グラムまでなら1日あたり糖質をとっていいのか?

これも私のところへ来る方の相談内容として、とても多い内容です。
何グラム摂っていいかを考える前に、
そもそも糖質とは何か?
ということを考えていく必要がありそうです。

 

簡単に言うと、糖質を摂ることというのは
「エネルギーを得ること」に他なりません。
つまり運動や活動を円滑に行うための力の源となるものです。

 

例えば、中学生や高校生でクラブ活動をやっている生徒たちなら、
朝食に糖質を摂り、昼食にも、おやつにも、夕食にも、
そして夜食に糖質を摂っても太らないケースは
たくさんあることは想像しやすいですよね。

 

それでもいっこうに太らない。

 

これはなぜかって言ったら、
体に取り込んだエネルギーをすべて使いきっているからなのです。

ですから、1日何グラムまで糖質を摂っていいのかを考える前に、
1日どのくらいエネルギーを使っているのかを考えていくと、
おおよその目安が出てきます。

 

参考までに私のクライアントさんの例ですが、
1日の歩行数が7000歩くらいで、
ジム通い的な運動をしない方で、
でも、ダイエットしたいという場合に、
まずは糖質量で言うと、
白米を1日1膳レベル(白米150g程度に対して糖質は55グラム程度)で
我慢せずに楽しくダイエットができそうかを確認しています。

 

これもあくまで糖質量を知るときの目安であり、
万人に適した量かどうかは慎重に判断する必要があります。

ここでも、自分の状態を知ることがとても大事に…

「糖質制限」時に忘れてはいけないこと

何より大事なことは「糖質制限」を行ったとしても、
体が必要とするエネルギーをゼロにしないということです。

 

糖質量をコントロールする場合には、
特に脂質(ただし、オメガ3、9などの良質な油)からの
エネルギーを意識的に補給していくことです。

 

同時にタンパク質やビタミン、
そしてミネラルについても意識的にしっかり摂っていく
必要があります。

まれに、
すべてを制限してしまうことで体重を落とそうとする人がいますが、
そういうやり方ですと、
仮に短期的に痩せられたとしても
長期的には不健康な状態となることはほぼ必至で、
「体重は落ちたんだけど何となく風邪をひきやすくなった」
というような状態になってしまいますので、
そのあたりのバランスを十分にとっていく必要があります。

良質な油も摂りましょう!

せっかくならば「細胞」をクリーンに、そしてエネルギーアップも同時に!

せっかく「糖質制限」を行うのであれば、
是非同時に行ってもらいたいことがあります。

 

それは、体の細胞のエネルギーを高めていくということです。
人間の体は60兆個もの細胞から成り立っていますが、
それらのエネルギーを高めるのには、
体に長年蓄積した重金属などの「毒」を
体から排出させることが有効です。

 

「毒出し」のためのポピュラーなやり方がファスティングとなります。
無理なく行えるファスティングとして、
だいたい16時間の食事間隔をあけていくものです。

 

それぞれのライフスタイルにもよりますが、
例えば、土曜日の夜の食事を18時ぐらいに摂ったとして、
翌朝日曜日のお昼ぐらいに食事を摂るというような形であれば、
簡単に18時間のファスティングができるようになります。

 

その時間の中で、
細胞のエネルギーを高め、体の毒をしっかりと排出すると
いうことができていきますので、とってもおススメです。

 

実施される際には、
是非水分に関してはたっぷり摂るように心掛けていきましょう。

 

なお、最後に補足ですが、
この16時間ファスティングで
「つらさ」や「だるさ」が出てしまうような場合には、
もしかするとほかに原因がある可能性がありますので、
その場合には無理してファスティングは行わないようにしましょう。

 

まずは、
楽しく・ムリなく行えるところから実践する、
そして長続きしながら、繰り返し楽しく取り組める
ということに力点をおきながらトライしていきましょう。

細胞の調子を整えましょう!
高橋大輔のダイエットコーチングはこちら