ありのままのグレイヘアになるだけなのに……
『白髪=隠すべき』という常識の圧力
こんにちは。グレイヘアリスト™の朝倉真弓です。
これまで3週にわたって、昨年から注目されているグレイヘアについてや、思い切って白髪染めをやめてグレイヘアになるための方法とコツなどをお話してきました。
グレイヘアというのは、言ってしまえば、ただの白髪です。
ですが、女性は若く見えたほうが良い、髪を染めるのはマナーでありエチケットであるという価値観が強い日本において、シニアに入るか入らないかぐらいの年代の女性がただの白髪に戻していくのは、なかなか大変です。
家族や周囲の反対があったり、「仕事の相手に対して失礼ですよ」と言われたり。
私自身、世間一般の「普通」から外れた行為に対する、目に見えない圧力の大きさを思い知りました。
白髪育ては自分育て
正直なところ、白髪育ての途中は、自分で自分の姿にがっかりすることもありました。
たとえば、鏡に映る白髪が伸びた顔にドキッとしたり、背中を丸めて歩いている自分の姿に悲しくなったり。
がっかりしすぎて、引きこもりがちになった時期もありました。
私は40も半ばを過ぎてなお、人目ばかりを気にしてしまう、打たれ弱い人間だったのです。
思いがけず、人生100年時代の折り返し地点付近で、自分の本当の性格に気づかされてしまいました。
人気を集めているグレイヘア
グレイヘアから始める自分らしさの主張
周囲や自分に対する言い訳をやめる
それでも私は、自分にとって心身のストレスでしかなかった白髪染めをやめることを貫きました。
さきほど書いたように、「染めたほうがいい」という周囲の意見に打ちのめされそうになったり、理解を得ようと白髪染めがいかにストレスだったかを言い訳しまくっていた時期もあります。
でも、「白髪は染めるべき」と思っている人に対してどんなに言い訳を重ねても、その人が心から理解してくれることはありません。
価値観が違う人に対しては、言い訳を封印して、自分のありようで証明するしかないのです。
言い訳をやめて堂々とふるまうようにしてみたら、逆に周囲は何も言わなくなりました。
グレイヘアだからこそ気を付けていること
グレイヘアになった私は、最近、その「責任」のようなものを感じるようになりました。
別にただ白髪を染めていないだけですから、「責任」だなんて大げさだと思われるかもしれません。
ですが、体に合わない白髪染めで心身にストレスをためている人たちのために「白髪は染めるのがマナー」という常識をひっくり返すためにも、一足先にグレイヘアになった私が、「ちょっとステキ!」と思われるような存在にならないといけないと思うのです。
外に出かけるときのファッション。
歩いているとき、電車で座っているときの姿勢。
人と話すときの表情。
そういったことに気を付けながら、まずは私が、自分自身のありのままの姿を自分らしく楽しんでいこうと思っています。
まとめ
白髪を染めないと、やはり見た目は老けて見えます。これは、どうしようもない事実です。
でも、その「老けて見える」という事実をあえて受け入れつつ、全体の雰囲気を素敵にするとか、かっこよく見せるといった無理難題に、私はいま、取り組んでいます。
それが「自分らしさ」や「個性」といったものにつながると、私は信じています。
グレイヘアは自分らしさや個性の象徴