女性がキレイでいるということ
若さを保つ美容医療
美容医療に抵抗があるのはなぜ?
美容医療というと、敷居が高いと思われている方は多いかもしれません。
日本人は保守的なところがあるため、大っぴらに「キレイになりたい」と言うことや、それに対して行動を起こすことに対して少し抵抗があります。
特に、お金を使って綺麗になることに対して、あまり良いイメージを持たれていない。むしろ、浪費だと感じる方はまだまだ少なくないと感じます。
特にシニア世代は、一生懸命お金を貯めて家を建てたり、お子さんに良い教育を受けさせたりしようと頑張ってきました。今更、自分がキレイになるためにお金を使うなんて……という方はたくさんいらっしゃいます。
まずは、その考え方を変えてみてほしいのです。例えば、ヨーロッパでは、女性は年を重ねてますます美しさに磨きがかかるという考え方があります。
グローバル化が進む現在においては、日本でも年齢を気にせずキレイであることを追い求め続けてほしいと思います。
女性が笑顔でいるためには
女性が笑顔でいることは、家の中も、そして社会も明るくします。
私自身の母や祖母を見ていてもわかるのですが、家族が外から戻った時、明るい笑顔で「お帰り」と言ってもらえたら、やっぱり気分が良くなりますよね。
家族のみんなが、そして友人や同僚といったコミュニティのメンバーみんなが気持ちよく過ごすためには、女性が笑顔でいることが不可欠だと思います。文字通り、「女性は華」なんです。
じゃあ、女性はどうすれば笑顔になるかというと、まさに「キレイになること」なんです。お化粧をしたりおしゃれをしたりして、自分はキレイなんだという自信がでると、本当にイキイキとした表情になります。ご自身のお顔やボディについても同じことがいえます。
お顔やボディの悩みを解消してキレイになることで、毎日の生活が本当に楽しいものになるんです。
保険治療でできる美容医療
美容医療に抵抗のある人も
さて、女性をキレイにするための美容医療は、ものすごく特別なものかというと、実はそうでもありません。
保険治療でできるものもたくさんあるんですよ。
いぼの除去
年齢を経ると顔にぼこぼことした“できもの”ができることがあります。
別名老人性いぼとも言われる、「脂漏性角化症」です。原因としては。
加齢のほかに紫外線もあげられます。放置したままでも健康上の問題はありませんが、年齢とともに増えてくるため、本人はとても気になります。
医療機関では、液体窒素で凍結させることによって簡単に取り去ることができます。保険が使えます。
大きなほくろの除去
茶色や黒の大きなほくろ状の“できもの”に悩まされている人も多いようです。
「色素性母斑」と言い、太い毛が生えていることもあります。
年とともに飛び出してきて目立ってくるケースもあります。こちらも特に健康上の問題はありませんが、麻酔をして切除することで取り除くことができます。保険が使えます。
プラセンタ治療
シニア世代のなかには、更年期にともなうさまざまな症状が出ている方もいるでしょう。
更年期には、女性ホルモンが急激に減少します。その影響から、気持ちがふさぎがちになったり、いらいらしがちになったり、寝つきが浅くなったり、疲れやすくなったりします。
そうした症状を緩和するための保険治療のひとつに、プラセンタ注射があります。「プラセンタ」とは胎盤のことで、エキス状にしたものを皮下あるいは筋肉に注射すると、更年期にともなうつらい症状が緩和されるのはもちろん、美肌・アンチエイジング効果も期待できるのです。
使用するのは医療用医薬品として厚生労働省から認可されたヒト由来のプラセンタ注射薬なので、副作用の心配はほとんどありません。
ダウンタイムのない美容治療
様々な技術がある美容医療
もう少し踏み込んだ治療がしたいという方には、次のような治療があります。
いずれも痛みやダウンタイム(施術後の腫れや赤みが気になる期間)がほとんどないため、気軽に施術を受けることができ、施術後はすぐにお化粧をして帰ることができます。
塗り薬によるシミ取り治療
鏡を見るたびにシミが気になるという人も多いのではないでしょうか。
コンシーラーやファンデーションなどで隠そうとしてもうっすらと浮き出てしまうシミを見ると本当に憂鬱な気分になりますよね。シミ取りといえばレーザーというイメージがあるかもしれませんが、実は塗り薬でも治療できます。
「ハイドロキノン」というクリームで、シミが改善するというしっかりとしたエビデンス(科学的根拠)があるものです。最近は化粧品などにもこの成分を配合したものが見られますが、濃度が濃いものは医療機関しか処方ができません。
というのも、確かな効き目があるということはそれだけリスクもあるということ。
効き目をコントロールし、効果をひきだしつつトラブルを防ぐためには、医師による診察が不可欠だからです。自費治療になるため少し費用はかさみますが、エステや高級化粧品をひとつやめて、医薬品に切り替えることを検討してみてもよいかもしれませんね。
ピーリングで美肌に
くすみや肌のざらつき・ごわつきを解消したいならピーリングという方法があります。肌にはターンオーバーというサイクルがあり、本来は不要になった肌表面の角質は自然に剥がれ落ちていくのですが、新陳代謝が低下し肌のターンオーバーが乱れると、肌表面に古い角質がいつまでも残ってしまう場合があります。
これをフルーツ酸などのピーリング剤を使って、やさしく剥離するのです。顔の表面に薬剤を塗り、何分か後にふき取るだけという簡単な治療なので、始めての美容医療にもぴったりです。
こちらも自費になりますが、ハイドロキノン同様、エステやセルフピーリング用の化粧品よりも医療機関で受ける方が、安全で確かな効果が得られます。
さまざまな肌トラブルを改善する光(IPL)治療
美肌マシンでの治療は、多くの人が抱いている「いわゆる美容医療」のイメージに一番近いかもしれませんね。
なかでも最近注目されているのが、レーザー光よりも波長の広い優しい光を利用することで、肌本来の美しさを取り戻すIPL治療(フォトフェイシャル)です。
シミ、くすみ、小じわ、毛穴の開きなどさまざまなトラブルを改善し、肌全体を若返らせることができます。レーザーほどエネルギーが強くないため、痛みが少なくダウンタイムがほとんどないのが特徴。「買い物のついでに」など、日常的に利用していらっしゃる方もいます。こちらも自費になります。
5年前、10年前の自分に戻る
若返りで気持ちも前向きに
美容医療に対する抵抗がなくなってきた方は、ヒアルロン酸やボトックス注射などより積極的な治療を望まれる方もいます。
こうした治療は、「お顔が劇的に変わる」、「別人のようにキレイになる」というよりも、5年前、10年前の自分を取り戻すことを目指すものです。
よく見られるのは同窓会などのイベントの前に治療するというケースですが、なかには他の病気の治療をされた後に、ぐっと老け込んでしまったお顔をなんとかしたいという理由で受けられる方もいます。美容医療を長年やってきて実感しているのは、治療後の患者さんが、ものすごく元気になることです。それこそ、病気が治る以上に元気になる方はめずらしくありません。
また、窪み目など、顔の構造学的に実年齢よりもずいぶん年上に見られるという方も、美容医療で悩みが解消されるととてもイキイキされます。女性にとってキレイになるというのは、それくらい大切なことなんです。
ちなみに、お顔だけではなく、年齢が気になる手の治療も可能です。筋張って血管が目立つようになってしまった手にヒアルロン酸注射でふっくらさせたり、長年紫外線を浴び続けてできてしまったシミをレーザーで改善させたりします。
最近では、一般の保険治療に併用して美容治療も行うクリニックも増えてきました。
美容治療専門の外科・皮膚科に通うことに抵抗がある方は、そういうクリニックを探してみるのもいいかもしれませんね。