【人生100年時代、趣味を楽しむ】季節のお花やグリーンで、リース飾りを楽しもう。

人生100年を楽しむために、シニア世代になってから新たな趣味を見つける人が増えています。 自然に触れながら、心の赴くままに、自分のペースで楽しめる趣味がおすすめです。 ここ数年、季節の花やグリーンを使ったリースづくりを楽しむ方が増えています。少ない材料で作れるうえ、実はそんなに難しくないのです。今回は、基本となる作り方をお教えします。
2019/06/08

ヨーロッパでは古くから生活のなかに根付いているリース

リースは本来魔除けだった!

リースといえば、クリスマスのイメージが強いかもしれませんが、ミモザやあじさい、かすみ草、スモークツリーといった季節の花で作るのも素敵なものです。

 

また、ユーカリやワイヤープランツなどのグリーンを主体にしたり、ローズマリー・ラベンダーなどハーブを使ったりと、いろんな素材で作ることもできます。

 

木の実や木の葉、貝殻や布などを用いることもあります。

 

ヨーロッパでは古くから作られていて、もともとはキリストの棘の冠を表したものだとも、古代ギリシアのオリンピアでスポーツ競技の勝者に贈られた月桂樹やオリーブの冠が由来だとも言われています。

 

輪には「終わりのない」「永遠」などの意味が込められているそうで、ドアリースは本来飾りではなく「魔除け」なのだとか。

玄関ドアだけでなくリビングに飾っても

魔除けの意味を持つリースは玄関の扉に飾ることが多いのですが、せっかく作ったリースをお家の中にいると見ることができないのは残念ですよね。

 

また、フレッシュな花材を使ったリースは、香りも楽しみのひとつ。

 

ぜひ、リビングなどに飾って、家族みんなでデザインや香りを楽しんでください。壁やドアのほか、窓につるすのもいいですね。

 

吸盤フックなどを使えば、窓に直接飾ることができます。

 

リース平らに置いて、キャンドルと組み合わせて飾るのもおしゃれです。

 

ただし、本物のキャンドルに火をつけるのは火事になる恐れがあるので、キャンドルの形をしたLEDライトなどを使用するのがおすすめです。

 

リーススタンドを用意すれば、キャビネットの上などに飾ることもできます。

 

専用のものは花材屋さんや大きな手芸店などで売っていますが、手に入らない場合は100円ショップで売っているイーゼルなどを利用してもいいかもしれません。

 

また、フライングリースといって表面を下にして水平に吊るすと、普段とは違った角度からリースを楽しめます。

 

ペンダントライトと組み合わせるとさらにぐっとひきたちますよ。

 

なお、あらかじめ天井に飾ることを決めている場合は、作る際にいつもより立体的に作っておきましょう。

 

土台や裏側が見えることがなく、美しく飾れます。

初夏にぴったりのグリーンリースをつくってみましょう

グリーンリースを作ってみよう

さて、華やかで見応えがあるリースですが、作るのは意外と簡単なんです。道具も特別なものではなく、近所の花材店や大きめの手芸店などで手に入りやすいものばかりです。

 

今回は、ユーカリと紫陽花を使った、グリーンリースを作ってみましょう。目に鮮やかな緑とさわやかな香りは初夏にぴったりです。

【材料】

●花材

・ユーカリ4種

・紫陽花

●その他

・つるベース(25cm)

(藤やアカヅルなど、ドライのつる素材を編んで作られたベース)

・リースワイヤー

(コーティングしたワイヤーを棒にまきつけたもの。途中で途切れないので便利)

・ワイヤー(#26)

(フラワーアレンジメント用に売られているワイヤー。花材の足の長さを足すときに使う)

・フローラルテープ(緑)

ワイヤーの上から巻き付け、花材とワイヤーを一体化させるのに使う)

【作り方】

グリーンリースの作り方

1.それぞれの花材を切り分けていきます。25cmのベースに対して8cmぐらいの長さがバランスよく仕上がります。

グリーンリースづくりのポイント

2.ポイントは、枝分かれしているところで切ることです。根本の部分は茎が固いので使わないほうがいいでしょう。

グリーンリースで華やかにおしゃれに

3.紫陽花は数日乾かして少しドライになったものを使います。房の根元のところで切り分けます。

グリーンリースに紫陽花を添えて

4.紫陽花はそのままだと花が散らばってしまうので、手でいったんまとめてからワイヤーをかけます。

花材を加工

5.花材の枝分かれした部分にU字に曲げた針金をひっかけます。一方のワイヤーは茎に沿って当て、もう片方を花材に巻き付けます。さらにフローラルテープで巻き、1本の茎のようにします。

花材の用意完了

6.花材の用意ができました。

鶴の間にリースワイヤーを通していく

7.つるの間にリースワイヤーを通し、先端を折り曲げて抜けないようにしてから、2~3回巻き付けます。

ミニブーケを創るように重ねる

8.花材1~2種類手に取り、ミニブーケを作るようにして束ねます。

リースに完成に近づいてきた

9.束ねた花材をベースの上に置き、ワイヤーを2回ほど巻き付けて固定します。その際、最後にワイヤーをギュッとひっぱって締めると、手を離しても緩みません。

組み合わせでリースが美しい仕上がりに

10.葉の先端がない花材は、先端がしゅっと伸びた綺麗な形の花材と組み合わせると動きがでて美しい仕上がりになります。

リース完成間近

11.巻き付けて行く時はベースに平らに乗せるのではなく、やや立ちあがりをつけるようにすると立体感が出ます。また、ベースをぐるりと覆うように側面にも付けていきます。

立ち上がりを着けるように巻き付けていく

12.ベースの真上(12時の位置)から始めて、時計と逆回りに進めていきます。

離してバランスを見る

13.時々少し離してバランスを見ましょう。夢中になると、進むにつれてだんだんボリュームが増していくことが多いので、スタート時から均等に巻き付けられているかどうか、確認しながら進めてみてください。

家財に足をつける

14.短くて埋もれてしまいそうな花材は、4~5と同じ作業で足を付けます。

巻き終わりは、最初に巻き始めた花材の下に潜り込ませるようにして巻き付けます。
ぐるりと一回り巻き付けたら、20cmくらい残してワイヤーを切ります。
裏側にひっくり返して、巻き付けたワイヤーに何回かくぐらせて留める

17.裏側にひっくり返して、巻き付けたワイヤーに何回かくぐらせて留め、はみ出している部分はカットします。カットした先端は折り曲げてベースの中に刺しておきましょう。

もう一度全体のバランスを見て上になる部分を決定したら、裏側にワイヤーで輪を作ります。
グリーンリース完成

19.完成です。上半分はすっきり、下半分は少しボリュームが出るとまとまりがよく見えます。とはいえ、あまりいろいろと考えすぎないで作ったほうが、花材の自然な流れが出た素敵なリースになりますよ。

いろんな花材で作ってみてください

出来上がったリースは1週間~10日ほどかけてゆっくりと乾いていきます。

 

ドライになったあとも、日数が経つにつれて色や香りが変化していくのが楽しめます。

 

クーラーの風が直接あたる場所や、窓際で陽があたる場所は避けてくださいね。自宅用のほか、プレゼントにもぴったりです。

 

フレッシュな花材を使ったその時期ならではのリースは、季節の訪れを楽しみながら作ることができます。ドライになる花なら何でも使えます。

 

今日ご紹介した作り方は基本的にどの花材にも応用できるので、ぜひいろんな花材を使ってリースを作ってみてください。