【人生100年時代、趣味を楽しむ】今年こそ、初めての一眼レフで花の写真を撮ろう!

人生100年時代を楽しむための趣味としてシニアにおすすめしたいカメラ。 一眼レフカメラがあれば、孫の写真や散歩で見つけた花、旅行の風景など、様々な思い出や記憶を写真として残すことができます。 暖かい日が続き、さまざまな花が次々に見頃を迎えるこれからの季節。カメラを片手に公園や山などに撮影に出かけるのは楽しいものです。 これから一眼レフカメラを購入して本格的に撮影を楽しみたいという方に、一眼レフカメラとミラーレスの違いや、この時期身近な場所で撮影できる2つの花の撮り方のポイントをご紹介します。  
2019/06/22

スマホやコンパクトデジカメでは撮れない写真が魅力

一眼レフの魅力

一眼レフはこんなに楽しい!

近年、写真撮影を趣味にする人はますます増えています。

 

なかでも人気が高まってるのは、レンズが交換できる一眼レフカメラ。その魅力は、なんといってもボケ味です。

 

背景をボカすことで被写体が浮かび上がったドラマチックな写真は、スマホやコンパクトデジタルカメラでは得られない感動をもたらしてくれます。

 

また、シャッタースピードをコントロールできるのも一眼レフならではです。

 

肉眼では目にすることができない動きの一瞬を切り取った写真には、見るものをはっとさせる力強さがあります。

 

逆に、シャッタースピードを思い切り遅くすることで普段は点にしか見えない星の軌跡を焼き付けたような写真を撮ることもできます。

 

しかし、難点もあります。

 

そのひとつが重さ。メーカーや機種にもよりますが、ボディだけで500g~1Kg、レンズを入れると1.5Kg~3Kgほどにもなります。

 

実際に撮影に出かけるとなるとこれに交換レンズや三脚も加わりますが、これらを一日担いで歩くのは、意外に疲れるものです。特に体力の落ちてきたシニア層にとっては、なかなかキツイと言えるでしょう。

これから買うならミラーレスも視野に

そこで、おすすめしたいのが、ミラーレスカメラ。一眼レフカメラは、カメラの中にある鏡に、レンズが捉えた景色を反射させて、「光学ファインダー」を通してその景色を見ます。

 

一方、ミラーレスカメラは文字通りミラーがないので、レンズが捉えた景色を映像に変換して、「電子ビューファインダー」や「液晶モニター」に映します。

 

ミラーがない分、ミラーレスカメラはボディが小さくて軽いのが特徴です。

 

当然、交換レンズも軽量化されています。コンパクトカメラと同じとまではいきませんが、一眼レフの入門機くらいの大きさでハイエンドモデルと同じくらいの性能を持っていると考えればわかりやすいかもしれません。

 

少し前までは、実際の景色とカメラを覗いた時に写る景色にタイムラグがあるなど、デメリットが指摘されていましたが、各社ともに改良を重ね、昨年から今年にかけて出たモデルは、一眼レフと遜色ないレベルまで近づいてきました。

 

今はまだ少ない交換レンズの種類もどんどん増えていくことを考えると、シニア層がこれから新しく買うなら、ミラーレスという選択肢は十分にアリだと思います。

さっそく撮影にでかけよう

新しいカメラを手にすると、さっそく撮影に行きたくなります。

 

お孫さんの写真や街の風景も楽しいですが、身近な被写体として撮りやすいのはなんといっても季節の花です。

 

まさにこの時期、公園や花壇などに咲いている花のなかから、2つほど撮り方のアドバイスをお伝えしましょう。

チューリップを撮ってみよう

チューリップは被写体としてお勧め

幼稚園の子が描いた絵でもそれとわかるほど、特徴的な形をしたチューリップ。

 

まずは、素の形をキレイに撮ることを考えてみましょう。真横からか、斜め上からか。

 

全体を入れるのか、花のアップだけにするか。これだけで、4パターンもの写真が撮れます。

チューリップの接写も面白い

さらに、工夫してみましょう。

 

チューリップは通常、鉢に1本だけというのはあまりなく、花壇に何本かまとまって植えられていることが多いものです。大きな公園などでは数十~数百本ものチューリップを植えてあるところもあります。

 

そのなかから、いちばん綺麗な1本を選んでピントをあて、周りをボカしてみましょう。

 

今度は逆に、群生を一枚の絵のように画面のなかに写し込んでみましょう。

 

さきほどと対照的にするならピントは絞り込んだ方がいいでしょう。

一枚の絵のように写しこむ

色に着目してみてもいいですね。チューリップは通常、赤、黄、ピンクなどはっきりとした色がついています。

 

そこで、緑の葉っぱを入れて花の色とのコントラストを楽しんだり、花の背景が白い壁などになっている場所を探して色の鮮やかさを際立たせたりしてみましょう。

 

ちなみに、チューリップは茎が長いため、全体を入れる場合は縦写真にするとバランス良く撮ることができます。

POINT

●形を生かした撮り方を考える

●1本?群生?

●色を生かして撮る

ツツジを撮ってみよう

これからの時期、ツツジも公園や道路脇などでよく見かける花のひとつです。

 

ツツジは基本的にこんもりとした塊で花が咲くので、それを生かした撮り方を考えてみましょう。

バランスが重要

まず、緑の塊のなかで、花がどれくらい咲いているところを写すかを決めます。

 

ぽつんと1輪だけ割いているのか、5~6輪が転々と咲いているのか、あるいは花の塊のなかに緑が少しのぞいている程度なのか。

 

同じツツジでもずいぶん表情が違った写真になります。

一眼レフで花を撮影しよう

さて、チューリップほどではないですが、ツツジの花もよく見ると特徴的な形をしています。向きによってずいぶんと印象が変わるのも面白いポイントです。

 

ここで、ツツジの花の塊をストーリーにみたてて写真の中に表現してみましょう。

 

例えば、2輪の花が向き合っているならおしゃべりしているように見えるように撮ってみる。

 

同じ方向を向いているなら、今まさに恋人に振られたばかりというシーンを再現してみる。

 

これはなかなか面白い遊びになるでしょう。

マクロレンズも楽しめる

もしマクロレンズを持っているなら、ぐっと寄っておしべとめしべだけにピンとを合わせてみましょう。

 

写真展などで見たことがあるいかにも一眼レフらしい写真が撮れますよ。

 

ただし、ピントはかなり合いにくいので、しっかりと構えて慎重に撮りましょう。

 

もしマクロレンズがなければ、レンズの前に虫眼鏡をかざして撮ると、少し似たような写真が撮れます。

 

ツツジは他の花の影ができやすいので、できれば晴れた日に、自分(撮影者)の後ろから光が当たっている場所を探すと綺麗にとることができます。

 

もしくは、白いシャツを着ていくか、手元に白い大きなハンカチを持ち、太陽光を反射させて花に当ててあげましょう。

 

また、深紅のツツジよりも、淡いいろのものの方が綺麗に撮ることができます。

撮るだけで終わらせないで!

さて、お気に入りの1枚は撮れましたか?

 

いろんな撮り方をしてみると、自分はどういう写真が撮りたいのかがわかるようになります。また構図の練習にもなりますね。

 

撮影した後は、ぜひプリントしてみることをおすすめします。

 

ファインダーのなかもしくはカメラ背面のビューモニターで見ているのと、プリントでは意外に違って見えることが多いものです。さらに、ご家族や友人などに見せて感想を聞いてみましょう。

 

最初は恥ずかしいかもしれませんが、その方が早く上達しやすくなります。

 

作品がたまったら、アルバムなどにするのもいいですね。最近ではインターネット経由で申し込むと1冊から写真集を仕上げてくれるサービスもたくさんあります。

 

値段もワンコインからと意外に手頃なので、気軽に利用してみてください。

 

写真の楽しみは撮る瞬間はもちろん、撮影後に見直してお気に入りの一枚を選ぶ時、プリントして飾る時と3回味わうことができます。撮りっぱなしは一番もったいない。

 

ぜひ、たくさんの撮影を重ねて、素敵な作品をたくさん作ってくださいね。