年齢や性別を問わず、誰からも愛される国民的キャラクターの多くは、「タレントなのに庶民的」といったポジションで親しみやすい雰囲気と愛嬌で好感度を得ています。そのあたりから得られるものもありそうですね。
志村けんさん(男性23位)は、日本テレビ『天才!志村どうぶつ園』で司会を務めています。この番組では相葉雅紀さん(男性10位)や、DAIGOさん(男性39位)などとともに、可愛い動物たちを紹介します。3人とも好感度上位ですね。選ばれているのか、選んでいるのか・・・。
もはや師匠と呼ばれるほどの芸歴に達している志村さんですが、かつて1950年代に結成されたコミックバンド(コントグループ)である「ザ・ドリフターズ」のメンバーでした。
全盛期には、『8時だョ!全員集合』という伝説のバラエティ番組に出演。
タイトルのごとく、「土曜8時はテレビの前」に集まるような、家族全員のスケジュールに組み込まれるほどの、時代を代表する番組です(最高視聴率50%以上!!)。
かつてお茶の間を席巻したキャラクターというベースがあってこそ、現在の誰からも愛される動物番組のMCに繋がっているのでしょう。
同じように好感度の高い「師匠レベル」のタレントに、明石家さんまさん(男性1位)がいます。
現在でもバラエティ番組の司会者として大活躍です。日本テレビ系列『踊る!さんま御殿!!』は1997年から、フジテレビ系列『さんまのまんま』はさらに長く、1985年から現在も不定期放送で継続されています。
タモリさん(男性5位)、ビートたけしさん(男性15位)とともに、芸人ビッグ3と言われていました。これまた3人ともランキングに入っています。
志村さん、さんまさんいずれも温厚で、怒った顔よりも笑った顔が圧倒的に多く放送され、私たちのもとへ届きます。「笑わせる」ことに加え、自分も常に「笑顔でいる」ことが魅力のひとつであり、視聴者の印象に強く残っています。
浅田真央さん(女性2位)は、2010年にフィギュアスケート選手としての現役引退を表明し、記者会見を行いました。世間からは「よく頑張った、お疲れさま」というあたたかい声ばかりでした。
比較するのは申し訳ないのですが、美人でオトナの魅力があり、出産騒動まで起こした安藤美姫さんと比べると、浅田さんは笑顔のシーンがとても多く、清純で誰からも愛されそうなイメージがあります。「幼少(最初)」からまっすぐにスケートに打ち込む姿からつながり、さわやかな「引き際(最後)」に好感が集まったのでしょう。
最初と最後、この「最初が肝心」「最後が肝心」って、どちらもよく聞く言葉ですよね。昔から言われてきたこの言葉は、物事のスタートとフィニッシュの大切さだけでなく、他人に与える印象の重要性も説いています。