【人生100年時代の暮らし方】タレント好感度上位100人の「盛る技術」 ③美しい日本語は、日本人のこころを掴む

テーマになっている「タレントイメージ調査」、いわゆる好感度調査ですが、この「好感度」について、ちょっと考えてほしいのです。「好感度」って、タレントだけのものではないよな・・・と思いませんか? 私たちだって、人生や仕事の重要部分は他人との接点によって作られています。つまり、相手に好感されないと「うまくいかない。」「損をする。」「使ってもらえない。」、ですよね?私たちも輝きを増し、好感度をアップしなければならないのです。 好感度が仕事や人生をアップ・ダウンさせる。そんなタレントの世界と同じなのです。 2017年以降に50位以内にランキングされているタレントから、タレントではない私たちが好感度を高めるためのヒントを抽出します。
2019/06/18

美しい日本語は、日本人のこころを掴む

年齢差というのは、いつまでも埋まることはありません。

 

10歳年下の人は、いつまでも10歳年下のまま。当たり前ですね。

 

そして生まれ育った時代(環境)が違うから、価値観が違うのも当然です。

 

でも、「いまどきの若者は!」「なにあのおじさん!」と敵対したポジションでいる限りは、相手からの好感はいつまでも得られません。だって、ずっと年齢差はあるのですから。だからお互い多少の譲歩(理解)をしましょうよ。

 

相手の過ごしてきた時代を理解することで「分かっているねぇー」と、割と簡単に心の扉が開くものです。言葉は共通ですから、何とかなるはず、わかり合えるはずです。

 

J-POPが「ニューミュージック」と呼ばれていた昭和時代のアーティストたちは、その時代に青春を送った人にとってはカリスマ的存在です。どちらかと言うと現在のJ-POPと比べて叙情性が高いと感じます(*個人差があります)。

 

等身大の生活風景を切り取り、涙を誘うような楽曲が多く、演歌的とも言えそうです。

 

桑田佳祐さん(男性13位)は、青山学院大学時代に結成したバンド「サザンオールスターズ」でデビューしたのが、1978年。現在まで第一線で活躍し、世代を超えて愛されています。

 

桑田さんと同様に、長く幅広い世代に愛されているアーティストに、松任谷由美さん(女性39位)がいます。ジブリ映画やNHK朝ドラの主題歌などにも起用され、数々のヒットを飛ばしています。

 

松任谷さんが一時期、ライバル視していたという中島みゆきさん(女性29位)も1970年代から2000年代の4つの年代でシングルチャート1位を獲得した世代間を越えたアーティストです。

 

しかも2010年代には、ももクロに楽曲提供をして、「泣いてもいいんだよ」がシングルチャート1位になっていますから、5つの年代ですね。中島さんは日常生活にスポットを当て、その心情を歌詞にしています。

 

たとえば『永久欠番』という曲は、どんなに時代が変わろうとも忘れ去られようとも、一人ひとりの存在は唯一のものであると歌い、中学校の教科書にも引用されました。

 

桑田さん、松任谷さん、中島さんと、時代を越えて現在もなお、楽曲だけでなく好感度も上位にあるという存在感は凄いですね!

 

時代は少し若くなりますが、アーティストでは他にもドリカム(女性5位)、福山雅治さん(男性12位)、宇多田ヒカルさん(女性18位)、いきものがかり(女性11位)、などもランクインしています。「言霊」は、世代を超えて感動を与えるようです。

 

やはり言葉は「共通」ということで、たとえ年齢差があっても分かり合えそうですね。

 

ところで、私たちが普段使っている日本語というのは、三種類の言葉が混ざっています。

★3種類の日本語

①「大和言葉」

 

②「漢語」

 

③「外来語」

「大和言葉(①)」は、太古の昔に私たち日本人の先祖が創り出した日本固有の言葉です。多くは「訓読み」されます。

 

音読みで発音される中国から入ってきた言葉が「漢語(②)」。中国以外の国から入ってきた言葉で、多くはカタカナ表記されるのが「外来語(③)」です。

 

たとえば「あける(ひらく)」は大和言葉(①)で、「開場(開店)」とかは漢語(②)、「オープン」が外来語(③)といったところです。3つともシーンに応じて、日常会話に織り交ぜて使いこなしていますよね。だから厳密には、先ほどの「言霊」というのは、「大和言葉(①)」のことです。

 

古代日本の人々は、言葉には霊力(言霊)が宿り、美しい心から生まれる正しい言葉は、その言葉通りの結果を招き、その逆に、乱れた心から生まれる悪い言葉は災いをもたらすと信じられてきました。つまり、美しい、正しい言葉は好感を生むということです。

 

現在の日本は、文法の乱れや流行語は、「ことばの進化」という見方もできるため、ある程度仕方がない一面もありますが、ネット上やスクープ雑誌、国会で飛び交う誹謗中傷など、悪い言葉を耳にすることが増えていますよね。

 

さすがに漢語、外来語を使わずに大和言葉だけで生活するのは平安貴族みたいになってしまうので、もはやコミュニケーションに支障が出るでしょう。可能な限り美しい言葉を選び、使うようにしたいものです。

 

多くの場合、コミュニケーションは「言葉」をツールにして成立します。

 

会話や挨拶を気持ちよく出来るかどうかで、人格さえも判断されるという事実は、言葉遣いが「好感要因」ということを裏付けているわけです。

 

その場の雰囲気や相手との関係性によって、言葉の「使い分け」をしていくことも大切ですね。