【人生100年時代、グルメを堪能】初夏にさっぱり!「摘果メロン」の浅漬け。

人生100年時代の健康づくりや暮らしの充実のために、食生活は重要です。 私は東京・中目黒で、お人柄の分かる農家さん直送の野菜を使った野菜料理店を営んでいます。 美味しいもの、特に丁寧に作られた野菜を食べることは「身体の健康」だけでなく、 「心の健康」、さらには「長生き」に直結していると考えています。 そこで、これからは旬の食べ物や健康長寿に関連する料理のレシピや信頼する農家さんの情報を、店主の目線で配信していきます。 今回は「摘果メロン」です!
2019/06/07

初夏に出回る小さい摘果メロン

この時期から夏頃まで全国でメロンの流通量が多くなります。茨城県、熊本県、静岡県等が主な産地です。

 

そしてメロンは一つを大きく育てる為に選別して、小さい実の頃に間引きをします。それが摘果メロンです。

 

スーパーではあまり見かけませんが、直売所等で今の時期お手頃価格で出回ります。

 

「漬け物用小メロン」等の案内が出ている場合が多いかもしれません。

摘果メロンの特徴

メロンと言っても摘果メロンは甘味はなく、お味は大き目のキュウリだと思って頂くといいと思います。

 

実はメロンはウリ科キュウリ属なので、摘果メロンを食べてみると「確かにキュウリの仲間だな」っと納得すると思います。

 

れだけ癖がなく、野菜として漬物やサラダなどに使いやすい食材です。

 

栄養面は摘果メロンの栄養を調べた検査結果などが無く正確なものは分かりませんが、ウリ科の植物に多いカリウム等の含有量は多いと考えられますので、梅雨時期でジメジメと蒸し暑くなってくると、冷たい飲み物をついつい沢山飲んでしまいますが、むくみ防止に効果的です。

すぐ食べられる「摘果メロン」浅漬けレシピ

ちょっと大きめの摘果メロン

材料

・摘果メロン 数個(今回は500g)
・粗塩 メロンの重量の1%(今回は5g)
・昆布 5cm×10cmくらい
・大葉 3枚

①大きさにより、皮を剥く

摘果メロンは売られているサイズも色々とあります。

 

5~6cmの小さめでしたら、皮も軟らかいのでそのままでも大丈夫ですが、今回は10cm弱くらいの大きめだったので、皮を剥きます。

②半分に切り、種を取る

これも、小さめサイズでしたら、種ごとでも大丈夫ですが、大きめだったので今回はスプーンで種を取り除きます。

こう見るとメロンの断面ですが甘味はありません

③2~3㎜の厚さにカットして、漬け込みます

摘果メロンを2~3㎜の厚さにカットして重さを図ります。

 

・メロンの重さの1%の粗塩
・はさみで細切りにした昆布
・細切りにした大葉

 

すべてを保存用の密閉できる袋に入れて、空気を抜き、少し揉んでなじませます。

1時間後くらいから食べられます

今回のレシピは漬けてからすぐに食べられるように薄切りにしました。

 

でも食感を楽しむ為にあえて少し大きく切っても美味しいです。

 

その場合は塩分を1%より多めの2%くらいにして、半日ほど漬けると水気が出てしっかり漬かります。

 

また、薬味も生姜の細切りやミョウガ等を入れても風味がよく食べられます。

 

化学調味料などを極力使わない素朴なレシピをご紹介していますが、お手軽にお作りになる場合は浅漬けの素や塩昆布などを使えばもっと簡単に作る事も可能です。お近くで摘果メロンを見かけたら是非使ってみて下さいね。

ちょっとオリーブオイルをプラスしてみても・・・

先日、野菜ソムリエの方のご提案で横須賀野菜とオリーブオイルのコラボイベントが店で開催されまして、神奈川県横須賀市の直売所の「すかなごっそ」と言うところから、カラフルな沢山の旬野菜を仕入れたのですが、その中にも「摘果メロン」もありまして、コース料理のお口直しにこの浅漬けもご提供しました。

 

その際お客様にオリーブオイルをプラスして召し上がって頂いたのですが、これが味マイルドになる上、エキストラバージンオイルの青い爽やかな香りともよく合うのではないかと評判でした。

 

これから暑くなる季節、食欲がない時にもこのようなさっぱり浅漬けなら食べやすいので、そこに良質のエキストラオリーブオイルをちょい足しすると、オリーブオイルのオレイン酸やポリフェノールの効果で生活習慣病の予防や便通改善など健康効果も簡単に上がるので一石二鳥ではないでしょうか?

 

よろしければお試し下さいね。