体のエネルギー源や筋肉や血液を作る栄養素として糖質・脂質・タンパク質があり、三大栄養素と言います。
ビタミンやミネラルは体の調子を整える働きをし、この二つを加えて五大栄養素と呼びます。
いわゆるサプリメントはそれ自体ではエネルギーや体を作るものではなく調整役であり、普通の食事をしていればそれで十分摂ることができるものです。
さて、糖質はエネルギー源として即効性が高く、特に脳や全身に酸素を運ぶ赤血球は糖質のみがエネルギー源となるため重要で、それだけで1日600キロカロリー以上となります。
一方、過剰に摂ると肥満や食後の血糖値上昇から糖尿病を悪化させることとなります。
タンパク質は筋肉や内臓などを構成する成分で、ホルモンや酵素を作る役割を持ち、生命の維持に欠かせないものです。
タンパクが不足するとお子さんでは成長障害、若い女性では貧血、壮年ではメタボ、高齢者ではフレイルなど、全世代にわたって健康上の影響をもたらします。
脂質は効率の良いエネルギー源(糖質の2・25倍)で、細胞膜や神経、ホルモンを作るのにも欠かせません。
不足は健康に影響しますが、過剰に摂ると肥満や生活習慣病を招きます。
食事ダイエットはこの三大栄養素の全体量を減らすこととその割合を工夫する事が基本となっており、最近注目されている糖質制限ダイエットは後者に相当します。
日本人の食事摂取基準(2015年版)ではエネルギー比率で糖質50~65%、脂肪20~30%、タンパク質13~20%を勧めていますが、バランスの取れた栄養摂取が基本となります。