【人生100年時代の終活】断捨離どころか、モノを手放せない!その「理由」とは?

人生100年時代、残された家族や周りの人に迷惑をかけないために、シニアの方々が終活に取り組むことは一般的になってきました。 それだけでなく、就活は人生の後半をよりよく生きるための準備でもあります。終活について、プロの視点から紹介していきます。 世の中の大半の方は、「モノを捨てること」が苦手、または、「嫌だな」と思っていませんか?何故、「モノ」が手放せないか、その「理由」と「原因」について、お伝えします。    
2019/07/16

仕舞う、突っ込む場所がある

不用品の収納場所がある

皆さんのお子さんたちが独立されると、お部屋が空きますね。

 

すると、「いつか使うから」とか「置く場所がないから」と、とりあえず空いている部屋に置いてしまうと、「不要なモノ」が出てくるたびに置き、いつしか物置になって、その部屋に入れなくなってしまうことがあります。

 

また、仕舞う場所がないと言って、安易に棚を買うのもよくありません。棚を買えば、仕舞うところが増え、かえって不要なモノを置いてしまうのです。

 

ですから、安易に「いつか使うから」「そのうち・・・」と言いながら、不要なモノの領域を増やさないようにしてくださいね。

どのくらい「モノ」をもっているのかを知らない?

持ち物の量がわからない

皆さんは、どのぐらいのモノを持ってるかご存知ですか。

 

先ほども書きましたが、私たちは、空きスペースがあると、そこに突っ込んでしまう。

 

そして、襖や扉を閉めてしまうと見えなくなる=忘れて、買ってしまう。そして、また買って、また突っ込む。

 

ので、この機会にどのくらいの量を持ているのか、調べていただくと良いかと思います。

「勿体ない」の意味をはき違えていませんか?

勿体ないと捨てられないは異なる

皆さんは、「勿体ない」の意味をご存知ですか。「もちろん知っています!」と言う方も多いと思いますが、実は、はき違えて覚えていることがあります。

 

と言いますのは、皆さんが子供の頃、現代のようにモノが溢れている時代ではなく、貴重だった時代であり、その親に育てられたので、躾として「モノを大切にしなさい」と、言われてきたと思います。

 

しかし、皆さんが成人となった頃には高度成長期になり、モノが次から次へと生み出され、大量生産の時代になり、モノの対する価値も変わりました。

 

ですが、子どもの頃の躾を今の変わらずに、皆さんは、「高そうだから、良いモノだから、勿体ないから、仕舞っておきましょ。」や「勿体ないから、取っておかなきゃ。」など言いながら、仕舞ってしまうのです。

親からの躾「大事にする=仕舞う」ことではありません。

大事にする=しまうではない

仕舞ってしまうと、先ほどもお伝えしたように、私達は、見えなくなってしまうと忘れ、また買ってしまう。

 

これは、ご両親や祖父母が、皆さんに伝えていた「躾」と同じなのでしょうか。そうではありませんよね。

 

皆さんの親は「大事に使いなさい=擦り切れるまで使いなさい」という躾をしてきたと思いますが、いつの間にか、「大事に使いなさい=大切に取っておかなきゃ、大事に仕舞っておかなきゃ」と、すり替えてしまい、その結果、忘れられ、気づいた時には朽ちてしまったり、使えないものになってしまうのです。

 

それが、本当にモノを大事にしていることなのでしょうか。

「モノ」は、使ってこそ活かさせる⁉

モノは使ってこそ活きる

ところで、モノはどのようにして生まれてくるかご存知ですか?

 

モノはある日、勝手に生まれてくるものではなく、誰かが必ず作っています。

 

そのモノを作った方は、誰かに使ってもらうために作っています。反対に、使われずに、押し入れなどに入れ、朽ちていくモノを作っている人はいませんよね。

 

例えば話になりますが、「モノが生きている」としたら、使ってもらえないことで、忘れられ、朽ちていくのは、悲しいですよね。

 

ですので、これからは、使ってあげられると思う方だけ買う・もらう。そうすることで、皆さんのお宅にモノが増えることがなくなります。

 

何度も言いますが、これから買う時は「本当にご自分で使う」のか、どうか考えて買う。もらう時も安易に、何もかも手を出して「貰う」のはやめてくださいね。

 

そして、粗品など、必要じゃないモノをくださる場合は「結構です!」と断る。または、どなたかに差し上げるのも良いですね。

ジャパンタイムズ 6月27日発行 コミュニティに掲載されました

整理収納アドバイザー基本の「整理の仕方」