トマトが赤くなると医者が青くなると言われる栄養満点トマト
トマトは今は一年中スーパーに並んでいますが、トマトの旬は暑くなるこれからです!
夏のトマトは値段も手ごろで栄養も豊富です。
トマトと言えば赤い色の成分であるリコピンは、旬の8月には2月の約3倍になるというデータがあるそうです(女子栄養大学生物有機化学研究室調べ)。
このリコピンは抗酸化作用が強力で生活習慣病予防や老化抑制に効果があり、夏にたっぷり食べたい野菜の一つです。
ゆえに、昔から「トマトが赤くなると医者が青くなる」なんて言われたのですね。
品種も豊富で、生はもちろん加熱しても食べやすいだけでなく、リコピンに関しては加熱等の加工をした方が吸収しやいのでサラダだけでなく、料理のバリエーションが沢山あると、飽きずに美味しく召し上がって頂けますよね。
そこでトマトのレシピをこれから数回に分けて、いくつかご紹介させて頂きます。
「かつお風味が美味しいトマトの煮浸しレシピ」(作り置き用の分量)
今回は「煮浸しレシピ」です。
トマトの湯剥きなどのちょっとひと手間があるので、一度に少し多めに作って冷蔵庫に作り置きしてはいかがでしょうか。
お惣菜として召し上がったり、そうめんと一緒に食べたりしても美味しいので、冷蔵庫にあると便利です。
ツルっと爽やかで食欲がない時でも食べやすいですよ。
【材 料】
●トマト(小さめのもの)6~8個
●オクラ3~4本
●粗塩 小さじ1/2
●めんつゆ(市販のもの)2カップ
●みりん 大さじ2
●うす口醤油 大さじ1
●かつお節 2つかみ(小分けパック等がある場合は2パック)
1)トマトとオクラのヘタを取り、オクラは粗塩をまぶす
トマトとオクラは水洗いして、トマトのヘタをすべて取り、ヘタと反対側に十字に小さな切れ目を入れる
(小さな切れ目があると皮を剥く時にそこがきっかけで皮が剥きやすくなります)
オクラもヘタを切り、粗塩を全体に軽くまぶす
2)トマトの皮を剥く
鍋にお湯を沸し、別にボールに冷たい水を入れて用意しておく
お湯が沸いたら、1)のトマトをお玉等に1個のせて、お湯が沸いた鍋に入れて10秒ほどおき、その後取り出して冷たい水の入ったボールにトマトを移す
一つづつ、全部のトマトをお湯に入れて10秒後取り出し → 水に入れると言う作業を繰り返す
最後に塩をまぶしたオクラをすべて鍋に入れて30秒ほどで取り出し、水に入れる
トマトは十字に切れ目を入れたところをきっかけにトマトの皮をすべて剥く
3)めんつゆにさらにかつお風味をプラスする
小鍋にめんつゆとうす口醤油、みりんを入れて、ひと煮立ちさせて、そこにかつお節ひとつかみを入れて、火を止める
かつお節をつゆにしっかり浸して、そのまま粗熱が取れるまで10分程置く
ざる等でかつお節を濾す
この時しっかり絞って大丈夫です、取り除いたかつお節も乾煎りしてゴマなどを加えれば、ふりかけになりますよ
通常の市販のめんつゆは、すでにたいていのものはかつおの出汁が入っていますが、この作業でかつお風味をひきたてます
4)保存容器に漬け込む
2)の皮を剥いたトマトと茹でたオクラはかるくキッチンペーパー等で水気を拭きとり、保存容器に並べる
そこに、3)かつお節を濾しためんつゆをそそぎ入れて、よく味が浸みるように※落としラップをしてから、蓋をして冷蔵庫に入れる
保存容器のサイズによって、漬け込む汁が足りない場合にはめんつゆを少し増やして、ひたひたになるくらいに調整して下さい。
※落としラップとは:味がしみるように、又は乾燥しない為に、ラップを素材や汁に直接貼りつくようにセットする事を言います
落としラップした状態
5)盛り付け
1~2時間くらい冷蔵庫でしっかり冷やせば、もう食べられるますが、冷蔵庫で3日間ほど保存がききます。
盛り付ける際に、食べやすいようにトマトに深く十字に切り込みを入れてから、お皿に盛り、汁をかけてオクラを飾り、最後にかつお節をかけてお召し上がり下さい。
かつおの風味が利いたトマトの煮浸し、店では汁を固めてジュレにしてトマトの上に敷いてご提供したりします、こうするとおもてなしの1品にもなります。
トマトの煮浸しと言いながら、トマトを煮てはいないのですが、かつお風味で食べる冷やしトマトは、サラダ等で食べるのとは違って少し贅沢な一品になります。
湯剥きをしたり、少々手間がかかりますので今回のレシピはたいていのお宅にある「めんつゆ」を使いました。でも「追いかつお」で、しっかりかつおの風味を増して、トマトの旨み成分のグルタミン酸とかつお節のイノシン酸の旨みを融合させ深みのある味わいになっています。
お時間がある時に少し多めに作って、数日楽しむのはいかがでしょうか?
もちろん、温かくしても美味しいですよ。その日の気分でお試し下さいね。