人は誰でも自分にしかない魅力を持っています。
しかし、せっかくの資質も、磨かれる前のダイヤの原石のままだったり、自分で自分の魅力の資質に気がつかずに、埋もれさせてしまっている人も残念ながら多いのです。
自分の持つ魅力の資質を十分に発揮し、有効に生かすことができれば、自分にふさわしく、充実し、輝いた人生を送ることができます。
魅力とは、多くの人と人との出会いを通じ、脳力(思考力)、能力(行動力)を、印象的な存在感で示すことができると同時に、人の心をしっかりとつかむことのできる力のことです。
《魅力人になるための心構え》
1 個性を大切にする
人を引きつける魅力というのは、千差万別です。
だれもが同じということはないし、同じになる必要もありません。
自分の個性をどのように表現していくかが大切です。
2 表現力を磨く
心になにを思っても、相手にその意志が伝わらなければ、その思いは無いに等しいのです。
自分の思考、感情が、自分でコントロールでき、相手に伝える力を磨きます。
同時に相手の感情や気持ち、思考を的確につかむことを重視します。
3 品格を保つ
国際人として堂々するには、まず日本人としての日本の礼儀を身につけ品格とプライドを持つことが大事です。
そのうえで、他国の礼儀作法も受け入れる度量をもちましょう。
4 「視覚の美」を重視
視覚「見た目の美」は、他者への説得力を高め注目度も大きく変わってきます。
よりよい人間関係を築くうえで視覚の美は大切な要素です。
5 自己実現を意識する
「自分の魅力を知る」ことは、自己実現への近道を歩くことです。
6 他者への理解力を高める
魅力は第三者を通じて受け止められるので、対人関係の在り方も学び、人間通にもなるのです。
私たちはひとりで生きているわけではありません。
家庭、学校、会社とあらゆる場で人に見られて生活が成り立っています。
それらの人々の目にうつる印象、心映えの伝わり方で、あなたの「個性」と受け止められます。
自分の意図するイメージとはまったく別の場合も多いのです。
お高くて高慢な個性が際立つ方と知り合ったことがあります。
ところが、付き合ってみるとツンとすました態度がお高く高慢に見えたのも、実は極度の恥ずかしがり屋で気軽に言葉も出せない強い羞恥心の持ち主だとわかりました。
私は、積極的に話さなくてもいいから、人さまの話を聞くときは〝笑顔〟でうなずくこと。
出会いや別れにも〝笑顔〟が伴ったお辞儀をなさいとレクチュア。
すると彼女の印象は上品で優しい人という個性が周囲に認められていきました。
多くの人たちの「個性の表現」をしっかりと見つめ理解を深めることでこそ、自分の個性を的確に表現し魅力的に訴求することにつながっていくのです。