小中学校に講演会やワークショップを提案する方法
例えば、こういうテーマで講演できないか、こういった内容に変更してもらえないかなど、学校側のニーズがわかります。
実際、小中学校や高校からセミナー会社に対して、次のようなテーマで講師派遣依頼が出ていたりしています。
<小中学校からの講師依頼事例>(抜粋)
■事例1:関西地方にある「中学校」からの講演依頼
・開催目的:中学生と保護者対象の教育講演会での講師を募集しています。講演内容の指定は特にありません。どのジャンルでも結構です。中学生が理解して学びや発見につながる内容の講演を希望します。
・受講者:中学生と保護者(約500名)
・予定時間:10:00~11:00(約1時間)を予定
・開催場所:本校体育館
・予算:10万円(交通費と宿泊費を含む)
■事例2:九州地方の「小学校」からの講演依頼
・開催目的:本校は、児童の論理的思考力を育んでいくために国語を中心とした実践研究を行っています。
その研究発表大会の中で、「ことば」の大切さを訴える講演を希望しています。1年生から6年生までの児童向けに課外授業的なものを希望します。
・受講者:小学生児童と保護者、教育関係者(約100名)
・予定時間:15:00~16:00(約1時間)を予定
・開催場所:本校講堂
・予算:6万円(交通費と宿泊費を含む)
■ 事例3:中国地方の教育委員会生涯学習課からの講演依頼・開催目的:私たちの町では、小学校と幼稚園に通う児童の保護者が、家庭教育について学習したり、子育てネットワークを作ることを目的として活動を行っています。
「家庭教育学級」として、通常は各小学校や幼稚単位で行っていますが、1年に1度、合同で講演会を開催しています。家庭教育について考える場としたいと思います。
・受講者:家庭教育学級生(町内小学生と幼稚園生の保護者)約500名
・予定時間:9:30~11:30(約2時間)を予定
・開催場所:市民文化センター
・予算:6万円(交通費と宿泊費を含む)
地域自治会、PTA、老人会等に講演会やワークショップを提案する方法
私たちの市や町には、さまざまな公共的な組織や団体がありますが、これらの組織や団体では、機会を捉えて自分たちの目的を達成していくために積極的に学ぶ場をつくっています。
以前は、パソコン教室が最もポピュラーだったかもしれませんが、現在では、高齢者の方々を対象とした「生きがいづくり」のための講演会、まちおこしイベントにおける講演会、小中学校PTAが開催する講演会などさまざまな講演会を開催しています。
あなたが、何かの組織や団体に関連するようなテーマをお持ちであれば、その関連すると思われる団体の窓口に、一度問い合わせをしてみることをおすすめします。
その問い合わせが、あなたを講師デビューに一歩に近づけていくことになっていくと思います。
具体例として、実際の講師依頼案件を挙げておきました。
<講師依頼事例>(抜粋)
■事例1:中部地方都市からの「市民協働のまちづくり」講演会の依頼
・開催目的:私たちの町では、市民協働による「まちづくり」を目指し、地域の「まちづくりリーダー」となる人材の育成を目的とした「まちづくり楽校」事業を行っています。年に1度の講演会での講演をお願い致します。
講演内容は、防災や産業復興、社会福祉や自然環境保全などの市民協働のまちづくりにつながるものであればテーマは問いません。多くの市民に参加して頂けるような話題性のある内容をお願いします。なお、講演については次の点を盛り込んで頂くことを希望しています。
①地域デビューの心得など地域活動へ取り組むきっかけづくりについて
②現在地域活動に取り組んでいる人への更なる参画意識づくりについて
③まちづくりの先行事例などの紹介について
・受講者:50歳以上の、まちづくりに興味関心のある市民約200名
・予定時間:13:30~15:30(約2時間)を予定
・開催場所:市民会館ホール
・予算:25万円(交通費と宿泊費を含む)
■事例2:北海道地域の団体協議会からの講演依頼
・開催目的:今年で創立30周年を迎える協議会記念イベントの一環での講演を希望しています。
私たちは、地域社会に求められる価値観が多様化している現在、豊かな感性と広い視野に立って男女共同参画社会実現に向けて、環境問題や青少年健全育成などを推進しており、この内容に沿った講演を希望します。
・受講者:市民約300名
・予定時間:10:30~12:00(約1時間30分)を予定
・開催場所:公民館
・予算:20万円(交通費と宿泊費を含む)
■事例3:関西地域の小学校PTAからの講演依頼
・開催目的:私たちの小学校は、今年度で創立100年を迎える伝統ある小学校です。年に2回、授業参観後の恒例行事として、子育てに関する保護者の不安や心配ごとの解消方法や発達障害、不登校原因などに関する知識習得のために講演をお願いしています。
・受講者:小学校の授業参観後の保護者で約60名
・予定時間:10:30~12:00(約1時間30分)を予定
・開催場所:本校図書室
・予算:3万円
NPOなどの任意団体に講演会やセミナーを申し出る方法
近年、企業をリタイアされた方や中高年の方々に対して、お互いに大人世代として、共にこれからの人生を充実したものにしていこうとする任意団体が、いくつか設立されています。
ここで2つご紹介させて頂きます。いずれもメンバーの方々の自主性を重んじており、趣味のサークル活動や各種研究サークル、旅行サークル、軽スポーツクラブ、ボランディア活動等々、非常に幅広い分野における自主的な活動をサポートしている団体です。
メンバーによる趣味の研究報告から語学勉強会やリスクマネジメント研究会などで、ミドルの方やリタイアされた方が実際に講師を務めています。まずは参加して様子をみるということでもいいでしょう。あなたが講師デビューできる「場」でもあります。
①クラブ・ウィルビー
「人間という肩書きで、生きようと思う」。
こんなクラブ案内から始まる大人世代のクラブです。
プロデューサーである残間里江子さんが代表をされています。
現時点でのメンバー数も約15,000名に迫る勢いです。
クラブ・ウィルビーではイベントやセミナーをはじめ、メンバーの人生を豊かにする多彩なプログラムを提供しています。
うれしいのは常時、メンバーからの積極的なイベントの募集をしていることです。
毎月、メンバーによる各種イベントの告知、勉強会告知、研究会告知が行われています。
興味や関心のあるイベントに参加してみるのも良いと思います。
登録するだけでメンバーになれます(登録無料)。
②新現役ネット
「新現役ネット」は、私たちが生涯学習を通じて充実した日々を送っていくことを目的とするNPO団体です。
主に企業をリタイアされた元サラリーマンの方々が中心です。
ここでも毎月積極的に、メンバーが集まって勉強会や研究会の報告などがおこなわれています。
新現役ネットには、「学びの会」という活動があり、ここではいつでも「講師デビュー」することができます。
いきなり「講師」というのもという方は、まず興味のある勉強会やあなたのテーマと関連する研究会に参加してみてはいかがでしょうか。どの勉強会や研究会でも、参加者が「講師」をしています。
メンバーが講師デビューして発表することをメンバー同士でバックアップしています。
あなたの現実的な「講師デビュー」の「場」にもなります。
「新現役ネット」は、誰でも参加することができます。
会員になると、その他のイベントや旅行会など、さまざまな活動に参加することができます(正会員は年会費が6,300円です)。
いかがですか。これらの「講師デビュー」を可能にする場は、あなたを待っています。
さあ、あなたも「講師デビュー」しましょう。