黄砂海を超えて飛んでくる
黄砂は中国のタクラマカン砂漠、ゴビ砂漠、黄土高原などから風に乗って飛んできます。
この3つの砂漠だけで、日本国土の5倍もの面積になります。
これら地域の砂が偏西風(ジェット気流)に乗って日本にやってきます。
偏西風はなんと飛行機が飛ぶ高さと同じ1万メートルもの高さになります。
偏西風は速度が早く、黄砂が気流に乗ると日本へは4日間程度で到達するのだとか。
これだけ大量の黄砂が飛来すると、遠方がかすんで見えたり、車のウィンドウに砂が積もってしまうことも。
洗濯物にも良くない影響を与えます。
なぜ黄砂が洗濯物の大敵に?
黄砂には、PM2.5などの有害物質が付着している場合があります。
黄砂の粒子は、スギ花粉の千分の一とすごく小さいので、人体への影響が心配されます。
気管支や肺に影響し、喘息の発作がひどくなるという研究があり、特に花粉症の方は黄砂でアレルギー反応を起こす方も多いといいます。
また、体内に入った黄砂は血管に詰まり脳梗塞を起こすことも。
黄砂情報を確認して、黄砂が多く飛来する日は、外出時はマスクやメガネなどで対策をしましょう。
黄砂の時期の洗濯方法
黄砂は花粉より粒子が小さいため、より注意が必要だといいます。
この時期は花粉シーズンと同様、洗濯物を外に干さないことが重要です。
どうしても干したいという方は、飛散量が少ない日を選んだり、取り込む時に洗濯物を振って黄砂を落とすようにしましょう。
また、残り湯で洗濯をしている場合は、体に付着した黄砂がお湯に混じっているので、使わない方がいいかもしれません。
さらに洗濯時には柔軟剤を使って、部屋干しするのがおすすめです。
部屋干しの嫌な匂いを防ぐだけでなく、静電気の発生を抑え、黄砂の付着を防ぐ効果があります。
部屋干し時には空気清浄機を使えば黄砂対策になります。