【人生100年時代の生活を彩る洗濯術】少ない水で洗濯。災害時にも役立つその方法とは。

毎日のお洗濯。面倒に感じたり、天候に左右されたりすることもありますが、日常生活に欠かすことのできない洗濯を楽しむことで、生活に彩りを添えてみませんか。人生100年時代の生活を彩る洗濯術をご紹介します。 災害が起きて、避難生活を送っているのと、災害直後と数日後では違った問題が起きます。 普段、衛生的な生活を送っている私達にとって不衛生により大きな感じるストレスを感じることがわかっています。 断水している場合は、飲み水のほかに、お風呂やトイレ、洗濯など日常使う水も必要です。
2020/02/01

2011年に起きた東日本大震災では、水道が50%復旧するまでに6日間、90%復旧するまでに23日間かかったと言います。

今後30年以内に70%の確率で発生するといわれている、東京湾北部地震の場合は復旧までにさらに長い期間が必要とされています。

そこで、災害時を想定して、水をなるべく使わない洗濯術をご紹介します。

水が全く確保できない場合

この場合、なるべく衣類を長く着る必要があります。

 

ガマンが必要ですが、この時点では、匂いをとることに重点をおきましょう。

 

まず必要なのは衣類用消臭スプレーです。衣類用消臭スプレーを吹きかけて、天日干しするだけでもだいぶ違います。

 

下着はどうしても替えのものが必要になるので、防災グッズの中に、下着を入れておきましょう。

 

・衣類用消臭スプレーで匂いを取る
・替えの下着数枚を防災グッズの中に常備しておく

少量の水を確保できる場合

例えば、お風呂の残り湯などがあり、少量でも水を確保できる場合は、ジッパーなどで密閉できるポリ袋で洗濯をしましょう。

 

ビニール袋で代用することも可能です。
洗濯物と洗剤、水をポリ袋に入れて「もみ洗い」します。

 

洗剤はなるべくすすぎ回数が少なくて済むものが理想です。

 

洗濯に使った水は捨てずに、トイレなどに再利用しましょう。


・ジッパー付きポリ袋、ビニール袋に洗濯物、洗剤、水を入れてもみ洗いする
・洗剤はすすぎ回数が少ないものが理想
・洗濯に使った水は、トイレなどで再利用を

電気は復旧しているが、水は給水車のみの場合

災害時、確率的には水道より電気が先に復旧する場合が考えられます。

 

一般的な全自動洗濯機ではおよそ100Lの水を使うといいます。

 

これは18Lのポリタンク6個分。電気が通っても、洗濯機をそのまま使うことはできません。

 

そこで、非常時は18Lのポリタンク2個分の水で洗濯を済ませましょう。

 

<つけおき>
18Lポリタンク1個分の水を洗濯機に入れます。そこに、洗剤の液をキャップ3杯と洗濯物を入れ、6時間以上つけておきます。
<洗濯>
通常の1/4程度の洗剤を入れ、約5分間洗濯機を回します。
<脱水>
洗濯が終わったら、約3分間脱水します。
<すすぎ>
新たに18Lポリタンク1個分の水を入れ、約5分間すすぎ洗いををします。
<脱水>
最後にもう一度、約3分間脱水します

重曹で手洗いする

洗剤だと汚れは落ちても、すすぎが足りない場合があり、特に子どもや肌が弱い方は心配です。

 

その場合、お掃除用の重曹を代用しましょう。

 

ただし、重曹は水には溶けづらいので、30℃~40℃のぬるま湯を使用する必要があります。

 

使う量の目安は、水10リットルに対して重曹は大さじ1杯。消臭効果もあるので、非常時もオススメです。


・お掃除用の重曹を洗濯に使う
・使用目安は水10Lに対して、重曹は大さじ1杯
・重曹は消臭効果もあり、すすぎが足りなくても安心

災害はいつどこで起こるかわかりません。

 

防災グッズを再度見直し、替えの下着類、衣類、すすぎが少なくて済む洗剤、衣類用消臭スプレーなどを加えておけば、いざという時にストレスや負担をへらすことができます。