顔型は大きく分けて七つあり、その顔型が示す基本的な性格があります。
七つの顔型

七つの顔型を、三つのグループ別に分類
Aグループ→智型(心性質)/卵型、逆三角型
この顔型の人は額が発達し、下へいくほど弱々しくアゴが額に比べてかなり細くなっています。
この顔型の人は神経がデリケートで知覚神経が発達しているので感受性が鋭く、知的な印象を与えます。
記憶力にすぐれ、理論的批判的になりがちですが、学究的な姿勢と持ち前の頭脳によって常に新しい感覚を取り入れる知的な力を持っています。
頭を使う職業では本領を発揮しますが、経営とか利殖には弱く、肉体労働は向いていません。
したがって政治家や実業家には不向きで、文学や音楽美術などの分野でセンスを生かすのに向いています。
学者、作家、芸術家、教師などに多く見られるタイプで「気難しく口うるさいやつ」と言われがちです。
しかし「小顔」に憧れる若い世代が望む顔型でもあります。
Bグループ→情型(栄養質)/丸型、長型
三角や四角の顔に全体的にふっくらと肉がついた顔型で円満で楽天家、仁義に厚く、情も深い、見るからに柔らかい表情と円満なムードを持っています。
強調性があり、理屈でも腕力でも争いを好みません。一見エネルギッシュに見えますが、案外力の出し惜しみをする遊び好きです。
気分が変わりやすく、そのとき次第でなんでもやってしまう面があり、すぐに感動したり動揺したり感情を出しやすい面があります。
感情過多な性格でもあります。
接客を主にしたり人気稼業で成功しますが、実業家となると努力不足がつきまとい、必ず四角や三角の顔をした相棒が必要です。
若いうちは苦労もしますが晩年の運勢は強くなる傾向にあります。
しかし、丸も極端になるとだらしなく享楽のみを追い、智力の伴わない犯罪をしでかすことにもなります。
丸型は、本来は女性の持つ顔型なので、男性の中にどれだけの女性的な要素が含まれているかも目安になります。
Cグループ→意型(筋骨質)/菱型、三角型、四角型
角張った輪郭のあごで、逞しい感じがします。
喜怒哀楽の感情がうまく表現されず、優しさは感じられませんが、大変に意志が強く、何事にも全力を尽くして取り組みます。
ファイトも十分で勇気があり、意地っぱりで信念を曲げないので四角四面の人になりがちです。
職業的には、天性の意地っぱりと体力で、なんでもひと通りはこなします。
男性であれば、この角型の要素が入っていないと何をやってもだめになったり、途中で投げ出してしまったりするのです。
夏目漱石は草枕の冒頭で、
「智に働けば角が立つ」 Aグループ
「情に棹をさせば流される」 Bグループ
「意地を通せば窮屈だ」 Cグループ
とかくこの世は住みにくいと人の持つ複雑な性格を言い得ています。
顔型ひとつにもこれだけ複雑な性格の意味が込められているのです。
顔の上中下と三等分のバランスを見る
左右に分けてみたら、次は顔を上中下で分けてその意味をみましょう。

A 上停
髪の生え際から眉と目の中間までの額の部分。
この部分はその人の智の部分を読みます。
運命という面からみると誕生から三十代にあたります。
上停が豊かで適当に肉がついていると、幸せな青春期が送れます。
反対に肉付きが悪く骨ばり傷やアザがあると目上の援助が少なく、青春期の運勢は自分では不本意のことが多いかもしれません。
この部分は一五歳ぐらいでほぼ形ができ上がりますが、年齢とともに広くなっていきます。
年齢とともに広くなりますが、度量も知恵もついた証しでもあります。
B 中停
目と眉の中央から鼻の下の部分です。
三〇歳から五〇歳ぐらいまでの運勢で情を読みます。
中停には眉、目、鼻、唇、耳といろんな部分とともに構成されています。この部分は喜怒哀楽の変化を示すのです。
C 下停
鼻の下からアゴまでです。五〇歳以上の晩年運を読みます。意志を表すところでもあります。
顔の左右を分けて見る
人間の顔は、左右が同じように見えますが、よくみると左目より右目のほうが大きかったり、唇の端の上がり具合が少し違っていたり、鼻の付け根の位置も微妙に異なっている。
眉の位置などは、左右でその高さが1センチぐらいずつ違う人は、ざらにいます。
顔型も、アゴが張っているのは変わりなくても、張り方が左右では微妙に、誰でも少しずつ違っています。
もしあなた自身が自分のその顔の違いを確認してみたいと思うのなら、左顔は左顔同士、右顔は右顔同士を裏焼きにして顔の中心線で合わしてひとつの顔にしてみてください。
左顔だけで合成した顔と、右顔だけで合成した顔を並べてみます。当然ひとつの顔ですから似た顔ではあります。
しかしよく見ると、片方は柔らかい顔つきですが、もう片方はキツく見えたりします。この反対の場合もあり、左右が対象ではないことが分かります。
こうした違いが、「あの人は優しいんだか冷たいのだかわからない」という根拠は、ちゃんと顔に相反するものが同居しているからです。
男性の場合、左反面に父祖の遺伝の型が現れ、右反面には母親の遺伝の型が現れるといいます。
また、左反面は先天的な運命を示す場合が多く、右反面は後天的努力による運勢を現すと顔相学では教えています。
女性の場合は、右反面が父祖の遺伝型となり、左反面が母親の遺伝型となるので、運命や運勢も男性とは反対になります。
横顔を見る
A型:顔を側面から見た場合、額が前方に出てアゴが引いている型
額が発達しているのは頭脳の発達を示し理知的で文化的ですが、意識過剰で実行力に欠けることもあります。
B型:額が引き気味でアゴが出ている型
額よりアゴが出ているのは、どちらかというと自分の本能に従い行動するタイプでデスクワークより体を動かす仕事のほうが向いています。
A型は比較的都会人に多く、B型は比較的地方に多く、A型はひ弱な面もあり病気への抵抗力も弱いようです。
B型は、健康で頑丈な人が多いのです。
このように上部が発達していると理知的な面が多くなり、下部が発達している場合は行動的になる率が高いのです。
人は正面の顔にこだわりますが、意外にも横顔がその人の真の人格を物語っていることもあるのです。
顔型には意味があり性格があるといっても、そう単純ではありません。
そっくりな顔をした親子でも性格は違います。
たとえ双子であり、親以外はほとんど見分けがつかないほど似ていても、それぞれに異なった性格の違いがあるのです。
顔は、複雑な人間の内面を、先天的な面と、後天的な面とを合わせて表現しているのです。
だからこそ、顔が持つ多面性を理解し、精神や心、知能という内面を磨きながら、それを表現する顔に投影されるように、外見を磨くことが大切なのです。
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この記事を書いた人

一般社団法人国際魅力学会
美容・表情・服装・礼儀・言葉・気質・知性の「自分魅力」開発しながら「他者魅力」を引きだし、人材開発・人間関係改善・健康長寿・町おこし・メンタ―教育・商品開発をしながら、美しさを知性と教養に反映させていく。高い文化性を誇る「魅力人」育成の輩出の実績を重ね、結果として社会奉仕活動にも寄与しています。志をひとつにする会員、賛同者のみなさんまと個人/会社/政界/美容界/教育機関/行政機関/芸能界/海外/に普及活動を推進います。
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