「あの人のバックボーンになっているのは……」といえば、その人の生き方がシッカリと根をおろしている主義主張のことを言います。
バックボーンとは背骨のことです。
体幹をシャンと伸ばす。
それが生き方の主義主張につながると考えられるのは、体と心を表す象徴的な言葉でもあります。
表現法の基本は、背骨がシャンと伸びていることが基本姿勢となります。
人間の体を家でいえば、「背骨は大黒柱」「骨盤は土台」「筋肉はかすがい」。
三つのバランスを守るには、健康法を通じ、運動不足にならないように、体を鍛えることが大切です。
また運動不足を実感している人は、日常の生活の中で、正しい姿勢を保つことだけでも堂々と凛とした訴求力をもてます。
1 カカトとカカトをつけて足先を45度に開きます。(男性は肩幅よりやや狭く開く)
2 重心(軽く力を入れる)を腰に置く
3 下腹をぐっと引っ込めて、ヒップを持ち上げる気持ちで
4 左右の肩の高さを揃える
5 両手は体の脇に軽く下げる
6 アゴは床と平行にする。上げ過ぎたり下を見ない
7 視線は真っすぐに
歩くときには、重心をかけた腰から真っすぐに膝を曲げないで歩くようにします。
女性は1メートルを二歩半で歩き、男性は二歩ぐらいのバランスがよいでしょう。
立っているときにも、そのときどきによりいろんな状況があります。
緊張しているときリラックスしているときとさまざまです。
リラックスをしているときにも、背骨のシャンを忘れてはいけません。
背骨をグンニャリさせることは、体のあちこちを歪めていくので、結局、疲労がとれないのです。
正しい立ち姿はシンメトリー(左右対称)。
左右対称ポーズは「威厳」「敬意」「礼節」「品格」といった公的の場、目上の人に対するイメージの表現です。
日常の生活では、いかにうまくシンメトリーを破るかで、豊かな表現で魅力が生まれます。
ただし、どんなにシンンメトリーを破っても背筋をのばし、重心をしっかり腰に置いていることを忘れてはいけません。
もちろん椅子に座った場合も背骨を曲げたりお腹を突き出してはダメ。
基本姿勢はどんなポーズのときにも、みっともなさやだらしなさを与えない表現法の特効薬なのです。