【凛と輝く魅力学】対人関係の中の表情(人生100年時代協議会・AGE100PRESS)

2019/11/22
書籍『美しく華やかに確実に「成功と幸せ」を勝ちとる凛と輝く魅力学』

トップセールスマンの秘訣

現在年商二十億円の売上げのある化粧品会社の社長は、若い頃、化粧品会社に勤め訪問販売で化粧品を販売していました。

 

当時部下だった人が、社長の若き日のエピソードを話してくれました。

 

「社長とぼくが別の家をまわって営業するのですが、同じ時間内に、社長はぼくの何倍かの契約を取れるんですよ」

 

「その秘訣は聞きましたか」

 

「最初は教えてくれないで自分で考えろといわれました」

 

「あなたと同じ時間に、より多くの契約を取れるということは、お客様との応対時間が短いということになるわけよね」

 

「そこなんですよ。お客様を買う気にさせる、それもぼくより短い時間なんですよ」

 

「それで、社長は答えてくれたの」

 

「お客様になってもらうんだという信念をもち、お客様の顔をよく読めといわれました」

 

「なるほど」

 

「お客様の顔を見て、どんな情報をもとめているのかを一瞬に見抜けるようじゃないとだめだぞと教えてくれました」

 

「それにはまず笑顔で応対しろと言われたでしょう」

 

「はい、まず自分の笑顔が大事。そして関心の薄いお客さん自身から、笑顔を頂けるようになれって言われました」

 

間もなく二人は独立して化粧品会社を設立。教えを受けた部下は、笑顔の大切さをいまも教育しています。

 

このように、人の心を引き付ける表情とは『笑顔』です。

 

笑顔は私たちが持つ表情の中でも最も美しく、だれでもてっとり早く魅力的になれる秘訣であり、表情の中の王者でもあります。

笑顔がビジネスになる

笑顔といえば、新人の女子社員研修や、美人レッスンとして、カルチャーセンターなどで行われていますが、最近では、管理職の人たちにも、笑顔指導が増えているようです。

 

日常的な笑顔というのは、おかしいから笑うとか、なにかをごまかすための曖昧な笑いとは全く違います。

 

暗い顔、渋面、疲れた顔、不機嫌な顔、面倒臭そうな顔、そんな不愉快で不快な気持ちにさせない、温かく、ソフトな人への気配りから生まれる表情、それが笑顔です。

 

《人を動かす》ということは、どうしたら良いコミュニケーションが図れる能力を持てるかが、焦点になります。

 

向き合った相手の顔の表情を読むのは当たり前ですが、自分も相手から読まれているわけですから、自分の顔が魅力的な表情をしていることが先決であり大切なことです。

 

それには、相手より前に自分から先に、笑顔を向けることです。

 

自分から笑顔を向けることで、相手の笑顔も引き出しやすくなるのです。

 

向き合う相手から笑顔が引き出せる能力が高い人ほど、指導力、説得力、そして大きな度量の持ち主で魅力的な人といえるのです。

いい笑顔を創る訓練

アメリカの大統領は、マーケティングの専門家を幾人も周囲におき、演説からジョーク、話す内容、そのポーズから、表情まで徹底的に傾向と対策を練り上げます。

 

鉄の女といわれた、元イギリスのサッチャー首相だって、ただ怖い顔ばかりをしていては十年以上にわたって首相ではいられませんでした。

 

適材適所でどんな表情をするべきかの指導をイメージコンサルタントから受けていました。

 

私も政治家の方にアドバイスをして、高い支持率で当選を祝うことができた経験を持っています。

 

顔の表情も訓練次第で、いくらでも感じの良い表現法が身につきます。

 

顔も体と同じように「骨格」と「筋肉」と「脂肪」からできているのですから、体と同じで、使わないと筋肉は衰えたるんできます。

 

無表情でいると、筋肉が早く老化すると考えてください。表情が豊かで笑顔が素敵ということは、イキイキと魅力的で輝いていられる秘訣なのです。

表情筋を鍛える

顔の筋肉は感情に沿って動く「表情筋」でできています。これらの筋肉を鍛え自在に動く筋肉にするために顔のストレッチを行いましょう。

 

《頬筋のストレッチ》

 

1 口に八分目ほどの水を含み、右頬に水を押しやり頬を膨らませます(片頬五回ずつ)。

 

2 両方の頬を思い切り膨らまし、3秒間ぐらいそのままにします。これを五回繰り返します。

 

《眉のストレッチ》

 

1 思い切り眉を吊り上げてそこで10秒停止します(三回繰り返します)。

 

2 眉の下に人差し指、中指、薬指の三本を揃えて思い切り眉を上げてそこで10秒停止。

 

三回繰り返す。

目も鍛えられる

目も肉体の一部である以上、筋肉と脂肪に支えられています。

 

瞳は水晶体です。

 

この小さな瞳にあなたの精神や心が最も表現されます。

 

ここでは目の周辺の脂肪、筋肉を力強くする訓練をしましょう。

 

《目のストレッチ》

 

1 点・可能な限り瞳に力を入れて目全体を見開くようにして30秒。

 

2 垂直 真っすぐに正面を向き(首を動かさない)、瞳だけが天井を見る気持ちで上を見る。上下四回ずつ。

 

3 水平 真っすぐに正面を向き、瞳だけを左へ限度一杯まで動かし、再び正面へゆっくりともどす。左右四回ずつ。

 

4 曲線 正面から上、右横、下、左横、上、正面と最初はゆっくり、次第に早くする。右まわり四回、左まわり四回。

 

5 再び点。このときは10秒に一回ずつ、ゆっくりと意識的にまばたきを入れ、前方を直視し、また10秒の間に一回、最後の10秒の後に一回。

唇のストレッチ

口の回りには口輪筋、笑筋があります。

 

この口の周辺の筋肉が衰えて下がってくると意地の悪い顔になり陰気になり老けてくるのです。

 

それに、口を歪めたり変な笑いをしていると、右と左に段差ができていやな感じになりやすいので、左右の形を整えなければ良い笑顔が半減してしまいます。

 

1 名刺をくわえる………名刺を五~六枚重ね、唇だけで3秒間くわえる。ぶるぶる震えるようでは唇の筋肉が弱いのです。

 

2 アイウエオ………思いきりア・イ・ウ・エ・オと、ひとつずつていねいに口を一杯に広げる。五回くり返します。

 

表情の訓練なんてバカバカしいと思わずに、せいぜい全部行っても3分ほどで終わるので、お風呂の中とか新聞を読みながらでも習慣づけてください。

 

こうした訓練を続けることで笑顔が自分を生かし、人を引きつけるという意識を常に脳にインプットすることが大切なのです。

人生は劇場、人は皆役者

笑顔こそ最高の美しい表情といっても、決して、媚びたような笑顔になってはいけません。

 

相手への好意、共感、親近感を持ったら口角をキュッと上げ、瞳を輝かせてニッコリすることです。

 

失敗をごまかすような笑い、意味のないへらへら笑いは、国際的な社会からみると不愉快で気持ちが悪いととられます。

 

しかし、侮辱されたりバカにされたら、怒ってください。

 

本当にいやなことは、キチンと「ノー」というべきです。

 

そうした気持ちを堂々と伝えられてこそ、笑顔が一段と光るということを忘れないでください。

 

顔にしても、体にしても、動くこと、表現することで、人を引きつけるのです。

 

私たちの生きている人生は劇場で私たち自身は役者とも言えます。

 

人生劇場の舞台で豊かな表現法で人の心を引きつける大スターになることを目指しましょう。

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