言葉そのものによる印象 7%
周辺言語 25%(声の調子)
非言語表現 68%(顔の表情、メイク、ヘアなど言葉以外の要素のすべて)
このデータから、会話は話し言葉のみでできあがってはいません。
話のうまさをビジネスにする落語家は、『話芸』と言われるほどに訓練をします。
私は三歳の頃から父親に連れられ、ジャンルを問わず芝居や演芸、ショーなどをよく見に行ったものですが、寄席にも何回か行ったことがありました。
落語を初めて寄席で聞いたときには驚きました。
ラジオで聞いていてもそれなりにおかしくて笑いましたが、生で見ると、顔の表情の豊かさ、話に応じた動作のうまさ、それも何人もの人間を一人で演じ話が進められていくのです。
子供心に、話芸の凄みに感動した記憶があります。話芸の達人も表情に意味を持たせ話を盛り上げるのです。
もうひとつお伝えしたいことがあります。
言霊とは「言葉に魂が宿る」という意味で使われます。政治家やリーダーと目される方々にも現況や現場にふさわしくない言葉を発して失脚する例も最近目立ちますね。言葉をどのように扱えるか、それが話法です。
自分の発する言葉は、他人が「言葉に魂が宿る」と聞いていると思えば、言葉選びは時や場所、状況に応じて非常に重要であると考えられます。
このように話法というのは、リーダー的な立場にいる方は常に学ぶべき大事なことです。
また、ネットで書き込む言葉も動画で発する言葉もの使い方も同じ話法としてとらえることが重要で、いまや欠かせない要素です。