魅力的な話し方は発声練習から
1 正しい姿勢で立つ
2 アゴを床と水平よりやや高く安定させる
3 目の前三~四メートル離れた壁に、声をぶつける気持ちを持つ
4 大きな深呼吸をする
5 頬筋、笑筋、口輪筋を使い、吸った息を吐き出すように壁にアーと声を出しぶつける。
アが終わったらイウエオとひとつひとつを息が切れるまでつづけていく。
3分間ぐらい毎日続けると一週間もすればメリハリのある声が出てきます。
発声練習は、日曜日などは広い公園とか川辺で行うと思いきり声を出せるし、大きな声を出そうとすれば背筋も伸びるし、腹筋も使うので健康にもとても良いのです。
発声練習を重ね十分に声が出るようになったら、言い回しにくい言葉の練習を繰り返します。
1 いちり、にり、しちり、いちにちに、ぎりぎり、いった
2 きみじしん、いんぎんに、いちいちに、いいに、いきなさい
3 いまいまと、いまというまに、いまぞなく、いまぞすぎゆく
4 ないちにいただいたいたいは、だいたいかいたいしたが、がいにちいたたいは
5 いっぱいは、ひとさけをのみ、にはいはさけさけのみ
こうした舌をかみそうな言葉を、ひとつひとつ明確に発音をしながら何回か練習をしたら、テープに吹き込み聞きながら確認して上達を目指してください。
話の組立て方
ビジネスシーンでは話を的確に進める方法として5W2Hで組み立ててください。
WHEN いつ
WHERE どこで
WHO だれが
WHAT なにを
WHY なぜ
HOW どのように
HOW・MUCH いくら
研修やセミナーで習ったことがあるはずの管理者の方でも、話の要点がまとまらず意味不明のことを繰り返す人が非常に多くみられます。
話の組み立てを3分間にまとめ、何度も練習すると習慣になり、いつなんどきでも要領よく意味が通じ話せるようになります。
これも吹き込みながら練習するとさらに効果的です。
聞き上手で好印象をもたれる方法
どんなに話し方を学んでも、どうも積極的になれない性格だと自分でキメてしまい、落ち込んでしまうことはありませんか。
だったら聞き上手になればいいのです。
人を引きつける人をよく見ていると必ずといっていいほど聞き上手です。
自分が話をすれば、非常にうまいと思う人ほど聞き上手でもあるのです。
聞き上手は特に自分の表情の使い方が生かされるポイントになるのです。
表情のところでは視線を実際に使うときの場合を書きませんでしたが、視線は、話し言葉とセットになって、よりその威力を発揮します。
また7%のしか与えない印象を、言葉と表情が組み合わされることで、説得力が倍にも三倍にもなるのです。
視線、目の表情の使い方ひとつであなたの印象は良くも悪くもなってしまうのです。
聞き上手の目のおきどころ/つけどころ
話をただ聞くのではなく、視線で答えるわけです。
・真剣に話を聞く場合
「目通り、乳通り、肩通り」を見る。もちろん一番大事なのは相手の目を見ることです。大きくうなずいたり、あいづちを打つのが一番大切です。
・気楽に聞く場合
目以外は、「額、肩幅から約三センチのところ、おへそ辺まで」ぐらいを四角形に結んだ範囲内までを見る。これ以上はずれると相手から目をそらせて映り、心ここにあらざる風に見えてしまうのです。
・目をときどき閉じる
意識をして集中して相手の話を聞く。ただしこれは欧米では話を無視したと取られるので要注意。
・じっと視線を合わせるのは視線の王者
これは目のストレッチで練習した点ですが、これを実際に使うときには、大事な話のポイントで少し目をつぶりまた相手の目を見ます。自分が話すときにもこの点で鍛えた視線は非常に大事ですし、反対に相手の話にしっかり耳を傾けているということを表す視線の王者です。
相手の感情の好悪を左右する目付き
1 上目で見る
下から上へすくい上げる視線。女性が男性を見るときには媚びたり恋心を表したり、こちらに関心を向ける視線になります。部下の男性が上司にするときはお伺いを立てる感じです。
2 相手を見下ろす
上から下への視線は目上の人が、目下の人に対して(必ずしも目下でない場合もあるが)憐れみ、侮蔑、自己顕示の誇示となります。
3 横目で見る
相手に関心があるのにそれを気づかれないようにする目付き。
4 横を見たり、上を見たり、相手に白目を向かせたりする。
5 相手から視線をそらす。