気質法とは
気質とは遺伝的に持って生まれたと考えられる特質のことです。
性格(性質)は気質と違い遺伝的、体質的な関連ではなく、文化的、社会的条件への適応と学習により、ひとりひとりの特有な心理的特徴(個性)が示され後天的な変化が可能なのが性格です。
例えば古今東西には、気質的に極悪非道、悪行三昧の人間が「修行」「鍛錬」「学習」を通じ、聖人、偉人への性格へと変身した例は枚挙にいとまがありません。
【魅力学】では、良き気質をさらに成長させ、加齢とともに円熟した性格の増長を目指します。
また気質的に欠陥があると自覚した場合も同じように「修行」「鍛錬」「学習」をし、真善美を備えた〝魅力人〟へと変身していきましょう。
宇宙の『気』と人間の関係
『気』がつく言葉を列記してみましょう。
1《天地間の自然現象、におい》
大気、気圧、気温、蒸気、気温、気候、気象、天気、暑気、寒気、香気、臭気
2《物体の目に見えない作用》
電気、磁気
3《いき、呼吸》
気絶、気管、酒気
4《心の働き、精神、心もち》
気力、気鋭、気魄、気分、意気、短気、勇気、根気、士気、本気、覇気、病気
5《生まれつき》
気質、気性
6《目に見えない気配、おもむき》
気運、気味、雰囲気
7《宇宙の根本の理から生じる現象》
理気
8《一年を二四分した一期間》
節気、二四気
ざっと辞書に掲載されているだけでも『気』がつく言葉はこんなにあります。
そのほかにも、本気、やる気、根気、気が引ける、気が狂いそう、移り気、陽気、陰気、気遣う、気持ち、気晴らし、気がきく、気が気でない、気が遠くなる、正気、気にさわる、気を許す、気配り、気を持たせる、気にいる、気のせい、気持ちのゆき届いた、気がねをするなど。
このように『気』という言葉は、感情・感覚・指針を表す言葉として、私たちの日常にあふれてます。
『気』の正体
それは『現象』であったり『精神的』なもの『物理的』なものなど、多岐にわたっています。
また『気』は超能力と並列して議論もされます。つまり『気』の持つパワーが、人知とか日常では、考えられない力を発揮するということです。
一九七〇年代に、スプーン曲げで有名になったユリゲラーがいますが、その後日本でもそうした能力を持つ人が続出しました。
皆さんも知っていると思います。軽く手でなでるだけで、スプーンが曲がってしまう、気力を一点に集中して念じることで、目的と決めたものが映し出されるとかです。
テレビの公開番組では、その虚と実をめぐり、カンカンガクガクと論争しあう番組が、よく放映されます。
また「気学」という運命を占う方法もありますし、気の力で何人もの人を吹き飛ばすほどのパワーを出す身体の訓練法もあります。
ともかく『気』の正体はわかりにくいものなのですが、「今日は、お天気がいいですね」と言えば、気象を表現し、「お元気ですか」とう言葉にある気については、心や体のことだと暗黙のうちに分かりあい、だれでも、まったく『気』を無視しては、生活できないものとして漠然ととらえています。
『気』の正体とは、実態はつかめないものの、人間の心や精神にそして自然の中に存在し、さらに空間にもあるパワーということになります。
だれにでもある備わった能力
実は、俳優であり国際魅力学会理事長の片岡五郎も、『五円玉を動かす』とか『人柱を作るとか』を行うことができます。
しかし、スプーン曲げができるといったようなことで、自分の中の潜在能力に気がついたのではありません。
若いときに、俳優としてスターと言われるところまで昇りつめました。
しかし、ある時期を頂点に、仕事がこなくなってしまいます。
自信喪失と不安、病気などになり、生きるバネを失ってしまったのです。
そんなときに『気』の開発道場があることを聞き、そこへ入門をし、いわゆる修業をしました。
いま世間で騒がれているような洗脳ではありません。
別にそれほど肉体を酷使するとか、恐ろしいような訓練をするのでもないのです。
一番、時間を費やしたのが、イメージトレーニングだったそうです。
このトレーニングを通じ次第に自信を回復し、体も鍛えることで、不安な心理も消え、自分の行くべき道も見えてきたのです。
ずっと二枚目俳優できたので、年齢とともにそうした役ができないことが自信喪失と不安、自尊心が失われることへの悔しさなどマイナスの気持ちで一杯だったのです。
そうした不安神経症に対しイメージトレーニングで《自分はできる、自分はできる》と言い聞かせたそうです。
そう自分の心に強く訴えかけることで、俳優としても踏ん切りができ、現在の自分にふさわしい役で、悪役に転向したのでした。
「もしあのとき過去の自分にこだわり続けていたら俳優はおろか人間としても潰れてしまったと思うなあ」といいます。
自分はできるという言葉でやる気を生じさせたのです。
人から暗示を与えられるのではなく、自分で自分に元気や陽気などプラスの気を取り込みます。
それによって自分の心にある不安を取り去り新しい自分、もうひとりの自分に出会う、イメージトレーニングです。
気の要素を浴びる
自分の魅力を引き出したいという願望と、自分の中にある、正体不明だけれど確実に存在する『気』をうまく取り出すことは非常に近い関係にあります。
私が一〇〇人の人にあなたは、「どんな人に魅力を感じますか」とアンケートをとったところ、一〇〇人のうち、七五人が《イキイキと元気に輝いている人》という答えでした。
そのキラキラやイキイキとは《気の集合》なのです。その証拠にイキイキと輝いている人がそこにいると、周囲の空気までが華やぎ明るくなります。
そこにいる周囲のみんなが、魅力人のパワーをおすそ分けしてもらって、元気になることなのです。
魅力的になろうと決心をしたら、できるだけ魅力的な人と付き合うことも大事です。
そしてその魅力的な気の要素を浴びてください。魅力学を自分のものにしたい、魅力人になりたいと思ったら、魅力と美というイメージを心に描いてください。
自分を生かすとは、いかにして自分の良い気を最大限に引き出すかということです。
そのキラキラと輝く魅力が『気』という存在なので、『気合』を入れ気を取り込み、それを振りまいていきたいものです。