【ファイナンシャルプランナーになるには】FP技能士資格を取得して、本当に必要なお金の知識を身につける。(人生100年時代協議会)

読者の中には億単位のお金を動かしてきた人もいるかもしれません。自社のコストを削減したり他社企業の財務を分析したりと、会社で動くお金についてはスペシャリストの方も多いでしょう。 ではあなたが生きていくためのお金について、あなたは専門家でしょうか? 今回は人生で何番目かに大事な”お金”についての資格、「FP技能士」の紹介です。
2019/10/22

FP技能士とは

FP技能士、といってもピンとこない方も多いのでは。

 

ではファイナンシャル・プランナー(FP)といえば? 聞いたことありますよね。

 

お金に関する専門家というイメージではないでしょうか。

 

よく保険業界や金融機関の人の名刺に書いてありますよ。

FP資格には、国家資格と民間資格のふたつがあります。

 

国家資格のFP資格は”FP技能士”、民間資格のほうは日本FP協会が実施する”AFP”と”CFP”といいます。

 

珍しいことにFP資格については国家資格のFP技能士より民間資格のAFP、CFPの方が権威あります。

 

お金のプロとして活躍する人は、こちらを取得して肩書にすることが多いです。

FP技能士2級とAFPの難易度はほぼ同じ。

 

FP技能士2級の合格者は、日本FP協会が認定する研修を受講し、登録手続きをすればAFPを名乗ることができます。

 

FP技能士は生涯認定ですが、AFP,CFPの方は有効期限と更新制度があります。

 

FPを仕事にしていく、というわけでなければFP技能士の資格で十分です。

FP技能士をとるメリット

FP技能士試験で学ぶ6つの分野は、私達の一生に深く関わりのある内容です。

・金融資産運用

・不動産

・ファイルプランニングと資金計画

・リスク管理

・タックスプランニング

・相続・事業継承

子供の教育費や老後資金の貯め方、住居は賃貸か戸建てか、退職金の税金や運用をどうするか、親からの相続税はどうなるかなど、知らずにはすまされない問題です。

 

必要なときに専門家を頼れば良い?いえいえ、専門家に正確に問題点を伝えて、有益な回答を引き出すには聞き手のあなたにも相応の知識が必要です。

 

そのためにはあなたもFP技能士2級くらいまでの知識を持つべきでしょう。

正しい知識があれば先般の老後2000万円問題に慌てることもなかったはず。

 

このくらいのマネー知識は義務教育で教えるべきだと思いますが、残念ながらそうではないので自助で勉強する必要があります。

 

FP技能士は、よりよい人生を送るためにメリットありすぎの資格なのです。

試験情報

級と出題形式

FP技能士は1級〜3級まであります。

 

各級、学科と実技試験の2部構成となっています。

 

受験資格は以下です。

1級受験資格

実務経験5年以上の者、2級合格後実務経験1年以上の者、など実務経験が要求されます。

一般の方へのお勧めは2級までなので、以下1級の詳細説明は省略します。

2級受験資格

3級技能検定の合格者。
FP業務に関し2年以上の実務経験を有する者。
日本FP協会が認定するAFP認定研修を終了したもの。
厚生労働省認定金融渉外技能審査3級の合格者。

学科(マークシート:60問/120分)
実技(記述式   :40問/90分)

3級受験資格

FP業務に従事しているもの、または従事しようとしているもの。
(つまりだれでも受けられます)
学科(○☓式・三答択一式:60問/120分)
実技(記述式     :20問/60分)

出題範囲
全級とも同じ以下6分野から出題。級で難易度が異なる。
・金融資産運用
・不動産
・ファイルプランニングと資金計画
・リスク管理
・タックスプランニング
・相続・事業継承

試験日・受験料

試験日

年3回実施
・5月下旬
・9月上旬
・1月下旬

受験料
・2級(学科)・・・・4,200円
・2級(実技)・・・・4,500円
・3級(学科)・・・・3,000円
・3級(実技)・・・・3,000円
※各級の学科合格者は学科試験、実技合格者は実技試験免除の免除規定があります

受験会場

・全国各地で実施

(2019年9月試験は全国98箇所で開催)

FP技能士の勉強法

3級、2級とも市販のテキストと問題集による独学で十分合格ラインに達することができます。

 

特に3級はかなり簡単。

 

例えれば3級は中学生レベル、2級は高校生レベルといったところでしょうか。

 

お金といえば、難しい計算問題が出そうな気がしますが、難しいものは出題されません。

私が使用したテキストは今は販売されていないようなので紹介は控えますが、書店でFP技能士のテキストを見比べて、分かりやすいと思ったものを選べばよいと思います。

 

逆に難しく感じるテキストは敬遠したほうがよいでしょう。

私は独学推奨ですが、勉強するモチベーションの維持やペースメーカーとして、通信教育やスクールに通うのも一つの手だとは思います。

 

もしライフワークとしてFPの仕事に付くのであれば、人脈つくりやライフプランニングの実習の場としてスクールはよいと思います。

まとめ

FP技能士は人生をより良く生きるためのお金について学べる資格。

 

正しいお金の知識は、投入した受験料と勉強時間より多くのリターンをもたらします。

難易度はそれほど高くありません。

 

それでも私が取得した多数の資格の中でも、生活していく上で特に役に立った資格です。大事なお金について、一度じっくり勉強してみるのはいかがでしょうか。