The Journal of infection誌にこんな報告が発表されました。
9つの研究から約40000人の方を対象に、喫煙とインフルエンザ発症のリスクを検討しています。
その中の6つの研究から得られた結果は、喫煙者は非喫煙者と比べてインフルエンザの発症リスクが34%高かったというものでした。
そして、残りの3つの研究から得られた結果は、喫煙者のインフルエンザ発症リスクが非喫煙者と比較して5.69倍も高かったのです。
The Journal of infection誌にこんな報告が発表されました。
9つの研究から約40000人の方を対象に、喫煙とインフルエンザ発症のリスクを検討しています。
その中の6つの研究から得られた結果は、喫煙者は非喫煙者と比べてインフルエンザの発症リスクが34%高かったというものでした。
そして、残りの3つの研究から得られた結果は、喫煙者のインフルエンザ発症リスクが非喫煙者と比較して5.69倍も高かったのです。
タバコの怖さは本当にたくさんあります。
肺がんを始めとするがんのリスクが高くなったり、気管支喘息、肺気腫などの慢性呼吸器疾患を引き起こします。
動脈硬化も増悪させ、心筋梗塞や脳卒中にもかかりやすくなります。
妊婦さんが喫煙すると妊娠合併症のリスクが高くなり、胃潰瘍などの消化器疾患の可能性も高まります。
そして知的能力の低下、ひいては寿命短縮などあげてみればきりがありません。
このようにタバコの健康被害に関しては、皆さんもよくご存知かもしれません。
今回、インフルエンザにもかかりやすくなっていたことが判明したことで、ますます禁煙の必要性が出てきたと言えると思います。
タバコをなかなかやめられない方へは禁煙外来という方法もありますが、「病院の禁煙外来は費用が高い」と思っていませんか?
実はこの禁煙治療、健康保険を使って受けることができるのです。
使用する薬によっても異なりますが、自己負担が3割の人は約3ヶ月の治療スケジュールで2万円程度で済むのです。
仮にタバコを1日1箱吸う人の場合、3ヶ月分のタバコ代と健康保険等を使った禁煙治療費を比べてみれば、あなたが禁煙治療に支払う費用の方がタバコ代よりも安くなるはずです。
医師のサポートを受けながら禁煙を続けられて、しかも自己負担も軽く、インフルエンザだけではない病気の予防にもなれば、まさに一石三鳥。
禁煙外来に行くメリットは大きいと言えます。
これを機に相談してみるのもいいかもしれませんね。
この記事を書いた人
すぎおかクリニック院長 医学博士
杉岡充爾
救急医療の経験と専門である循環器の視点から「予防医学」を追究し、「すぎおかクリニック」を開院。 既病、未病の前段階にある『潜病』という新たなステージを提唱する。 NHK総合「ニュース7」、NHK world JAPAN、フジテレビ「Live news it!」 フジテレビ「突撃LIVEグッディ」、TV東京『主治医が見つかる診療所』をはじめ多数のメディアに出演。 著書に『強い血管をつくれば健康になる』『最高の疲労回復法』『すぐ疲れるが治る本」など。 予防医学・救急医学・心理医学という健康の入口と出口の両側面からみている現役医師だから分かる、価値あるメソッドを伝える為に、「ベストヘルスカレッジ(BHC)」「杉岡義塾」「予防医学の学校オンラインスクール」などを開講している。
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