【人生100年時代の健康維持】医師が解説!お蕎麦の医学的効用

2019年もいよいよ終わりとなり、大晦日には年越しそばを食べられる方も多くいらっしゃると思います。 そこで今回のテーマは、「日本そばの医学的効用」についてです。 せっかくですので、そばを食べながら、健康を感じてみましょう!
2019/12/24

蕎麦は健康に良いの?

昔から、蕎麦は健康に良い、と言われていましたが、蕎麦のどんな成分が健康に良いかご存知ですか?

 

その最たるもの、それが『ルチン』と呼ばれるものです。

 

ルチンはフラボノイドの一種で強い抗酸化作用と抗炎症作用を持ちます。

 

そば以外にも、りんごや柑橘類の果物、緑茶などにも含まれています。

 

ルチンは様々な健康効果を持っているので、ここにいくつかその効果を紹介したいと思います。

ルチンの健康効果って?

血管を丈夫にする、血行が良くなる

ルチンは血管の弾力性を維持し、毛細血管を安定化させる、もろくなった血管を修復する作用、末梢循環を改善する作用がある、と言われています。

 

また、動物実験などでは血圧降下作用も証明されており、動脈硬化の進行を抑えることが期待されています。

 

血流改善や生活習慣病予防、血圧や血糖値の改善といった効果が期待できます。

関節炎の症状をやわらげる可能性

ロシアの実験では、ルチンが関節炎の活性酸素の生成を抑えたという報告があります。

 

また、ラボ研究で、関節の症状を抑えることもわかってきています。

ビタミンCの吸収を促進する

ビタミンCは強い抗酸化作用、免疫力改善、コラーゲン生成など、その効果は多岐にわたりますが、ルチンを摂ることでその吸収を高めることができます。

 

ルチンにはビタミンCの吸収を促進する効果もあるため、シミ、シワ、たるみなど女性が気になるお肌の悩み解消にも効果があるようです。

そば湯はさらに効果的

ルチンは水溶性なので、そば湯に多く含まれています。

 

ルチンを多く摂りたければ、「そば湯」を飲むとより効果的、ということですね。

 

栄養豊富で健康効果も高いそば。

 

美味しく食べながら健康や美容効果が得られそうですね。

 

蕎麦を食べて健康で良い年をお迎えください。