心筋梗塞とは、心臓に栄養を送る血管(冠動脈)が詰まってしまい、心臓に栄養を送れなくなる状態のことです。
栄養が送れなくなると、心臓の筋肉は壊死してしまいます。
多くの方は、この壊死していく過程で強烈な胸の痛みを起こすのです。
心筋梗塞とは、心臓に栄養を送る血管(冠動脈)が詰まってしまい、心臓に栄養を送れなくなる状態のことです。
栄養が送れなくなると、心臓の筋肉は壊死してしまいます。
多くの方は、この壊死していく過程で強烈な胸の痛みを起こすのです。
では、心臓の筋肉が壊死してしまうと、どうなるのでしょうか?
例えば、心臓のポンプ機能が低下し、心不全を起こします。
ポンプ機能が強烈に低下すると、心不全死を起こすこともあります。
脈のリズムが急に乱れて、命に関わる不整脈を起こすこともあります。
さらには、壊死した心臓の筋肉に穴があいて、心臓破裂を起こすこともあるのです。
いずれにしても、心筋梗塞を起こすと、突然命を落としかねない、ということを認識しておく必要があります。
冬場の寒さに伴い、心筋梗塞が起こりやすい理由としては、
①寒冷期の血圧上昇、
②暖かい屋内から寒い屋外に出た時などに伴う急激な寒暖差に伴う血圧変動、
③寒さによる心臓の血管(冠動脈)の過剰収縮、などが挙げられます。
冬の心筋梗塞を防ぐためには、まずは屋内での寒暖差を防ぐことが大切です。
特に脱衣所と浴槽の寒暖差が心臓発作を起こしやすいと言われています。
風呂の温度は若干ぬるめに。
熱いお風呂の温度が血圧をあげすぎる可能性があります。
そして、入浴前にはアルコールを控える。
また、タバコを控える、禁煙することで心筋梗塞を防ぐことができます。
戸外へ出るときは、マフラー、帽子、手袋など、もう一つプラスの防寒対策を心がける。
もし、寒暖差などで、ちょっとした胸の不快感など出るようであれば、心筋梗塞の前触れ、狭心症の可能性も出てきます。
そんな時は、躊躇せず、病院を受診してくださいね。
この記事を書いた人
すぎおかクリニック院長 医学博士
杉岡充爾
救急医療の経験と専門である循環器の視点から「予防医学」を追究し、「すぎおかクリニック」を開院。 既病、未病の前段階にある『潜病』という新たなステージを提唱する。 NHK総合「ニュース7」、NHK world JAPAN、フジテレビ「Live news it!」 フジテレビ「突撃LIVEグッディ」、TV東京『主治医が見つかる診療所』をはじめ多数のメディアに出演。 著書に『強い血管をつくれば健康になる』『最高の疲労回復法』『すぐ疲れるが治る本」など。 予防医学・救急医学・心理医学という健康の入口と出口の両側面からみている現役医師だから分かる、価値あるメソッドを伝える為に、「ベストヘルスカレッジ(BHC)」「杉岡義塾」「予防医学の学校オンラインスクール」などを開講している。
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