うまみも栄養も満点!”ちぢみホウレン草”を美味しく食べるコツ(人生100年時代協議会・AGE100PRESS)

東京・中目黒で、お人柄の分かる農家さん直送の野菜を使った野菜料理店を営んでいます。美味しいもの、特に丁寧に作られた野菜を食べることは「身体の健康」だけでなく、「心の健康」、さらには「長生き」に直結していると考えています。そこで、これからは旬の食べ物や健康長寿に関連する料理のレシピや信頼する農家さんの情報を、店主の目線で配信していきます。今回は「ちぢみホウレン草」です!
2020/02/03

冬の寒い時期だからこそ、肉厚で甘みも栄養も多いちぢみホウレン草を選んで食べたい

冬になると、スーパーでもよく見かけるようになりました「ちぢみホウレン草」お試しになった事はありますか?

 

「ちぢみホウレン草」というのは品種ではありません、「寒締めホウレン草」とも呼ばれ、裁判方法によるものです。

 

一般的なホウレン草は冬はハウス等で育てられますが、これはあえて寒い時期に露地の寒い厳しい環境で育てる事により、葉がキュウ~とちぢれて、肉厚で甘みも増したホウレン草になります。

 

日光を求めて地面に張りつくように葉を広げるので、普通のホウレン草とは違い、ターサイみたいに広がった姿になります。

 

カロテンやビタミン類は豊富で夏場のホウレン草に比べるとビタミンCは3倍とも言われます。

 

ですから、ちょっと形が不思議な形なので初めて使う場合は、最初は戸惑うかもしれませんが、ポイントを押さえて扱えば、栄養価も高く甘みがあって美味しいホウレン草の料理ができますよ。

ちぢみホウレン草のお浸しも和え物もさっと茹でて、醤油洗いすると美味しい

ちぢみホウレン草は根本部分も太くしっかりしているものが多いです。

 

そして地面近くに葉を広げるので、根本付近に土がかなりついて売られている場合もあります。

 

まず大きめボールに水をたっぷり溜めて、サブザブと根本洗いましょう。

 

一度取り出して、太いものは根本に十字に切れ目を入れて、もう一度洗います。

 

※根本の赤い部分は甘みがあって美味しいので、なるべく残して汚れたところだけ切ります。

その後は大きめの鍋にお湯を沸かして、塩少々入れて沸騰させます。

 

その間にボールに氷を入れて用意しておきます。

 

鍋の水が沸騰したら、ちぢみホウレン草を根本から入れて5秒程したら葉の部分も入れて、全体にかき混ぜ、10秒程で茹で上がりです。

 

すぐに氷水のボールに取り出し、冷まします。

 

その後、根本を揃えて水気を絞ります。

 

そして今回のポイントの「醤油洗い」をします。

 

「洗い」と言っても洗い流すわけではありません。

 

絞ったホウレン草に(ホウレン草1束に対して)小さじ2ほどの醤油を全体にかけて、5cmほどの長さに切ってから、しっかり絞ります。これで終わりです。

醤油洗いした、茹でたホウレン草は、鰹節をかけて、だし醤油に浸して、お浸しにしてもいいですし、ごま油と塩麹などで和えてナムルにしても美味しいです。

 

醤油をかけて絞る事で、下味が付くと言うよりは、土臭さもなくなり、水っぽくない仕上がりで美味しさが増します。

 

簡単な作業ですので、ぜひやってみて下さい。

 

ここまでしてあれば、すぐに一品作る事ができます。

 

少し多めに茹でホウレン草を作って、保存容器に入れて2~3日中に、お浸しや和え物、炒め物等に展開してみても良いかと思います。