【体験談】 見える世界が変わる :医師 山縣威日(五四才)
小説の中に自分が参加しているような感動を味わう
最優秀賞とはおこがましくて申し訳ないんですけど、皆さんの分ももらったような気分で、たいへんありがたいです。
速読をやって、表彰状も本当にに嬉しかったんですけど、僕自身速読を習得できたことが大変嬉しいと思いました。
僕自身の見る目が、随分変わりましたし、それから、実際の生活に非常に役に立っている。
やはり医療の中で速読が生きるということが、よくわかりました。
現在も、実際に本を読む速度は、だいたい、1分間一〇万字はキープできてると思います。
先生から最初に、速読とはどんなものかと、僕が教わったときにですね、「ゆっくり読めば速くなる」とおっしゃるわけです。
全然理解できなかったんですね。
けど、速読のレベルがだんだん上がってきますと、あんまり速く読む必要がなくなるんですね。
普通に読むような感じで、文字というか、文章が流れていきますから、頭で、こう見て、うんうんと納得していく作業が、消えていきまして、自然に分かるとでも言いましょうか。
たとえば、小説を読むとしましょう。
小説を読んで感動するのは、前より、感動の度合いが深いんですけど、そこで、描かれている情景を、今自分がそこに参加しているように感じる。
ですからそこで、いろんな人が会話している、恋愛の真っ最中のときなんかは、まるですごく自分が恋愛をしているようなはらはらどきどきしたり、「お願い、行かないで!」とかいう感じになります(笑)。
そのように非常にリアルに、自分の中に文字が入ってくるんです。
速く読もうとしない
「速読」というと、「エイ、ヤーッ」ばかりに、気合いを入れて読むことを想像している方がいるかもしれません。
しかし、山縣医師は、速く読もうとしない、速くと思わなくても文字が自然に脳に入ってくるように読めると言っているわけです。
その結果、小説も、より深く感動しながら読めるというわけです。
このような読書が、「速読脳」による読書です。
医療の現場で速読が役立った
やはり、実際の医療の中で、私にとって、とっても大きなメリットがありました。
大変有り難かったんです。
具体的に言いますと、医学関係の雑誌が、たくさん来るんです。
それが、机の上に山ほどたまるものですから、係のものが、そんなに読まないならやめたら、と言うほどだったんです。
でも、僕たちの仕事はやめられないんですね。
いつ、何が来るかわかりません。新しい医学知識を頭に入れておかなければなりません。
どんどん、内容が変わったり、定義が変わったりするわけですから、それはやめる訳にはいかない。
ちっとでも目を通さないといけない訳なので、こんなにたまるんですね。
だから2、3か月すると、本がこの辺に、ポンとあって、「早く読んで下さい。」って書いてあるんですね。
それが、今は、まあ十分な理解度では無いかもしれませんけど、必要なものはちゃんと理解しながら、だいたい全部読んでいくことができます。
ですので、情報を入れるということでは、僕は随分役に立ちました。
もちろん、いろいろな通達も来ます。
厚生省からの通達も最近は結構来るんですが、この頃は特に薬剤のインフォメーションがたくさん来るんですね。
製薬会社などから、今度こういう注意が加わりました、とか、たとえば、エイズの問題とか、O–157の問題とか、情報がどんどん流れてきます。
そういう場合でも、それを見逃さず、何も問題なく、自分の中に入れることができる、そのように情報を処理できるということですね。
これは大変役に立っています。
読むのが楽になる
「速読脳」が開発されると、速度的にはもちろん読むのが速くなるのですが、もっといえば、読むのが楽になるのです。
緊張して構えたり、力む必要が無くなるのです。
だから、たくさん読めるわけです。
「速く読むと疲れる」というのは、「速読脳」での読み方ではありません。
読むのが楽しくなるのです。
そして、たまっていた学術雑誌や、論文、本などの山が消えていくのですから、何とも嬉しいことですね。
思考が途切れず、いろいろな仕事を並行してこなせる集中力が得られた
他にも仕事上で役に立ったことと言えば、集中力ですね、速読の練習で非常に大事で、この集中力が途切れたら、速読はできないんですね。
読んでても、読めなくなるんです。
ですから、この集中力のトレーニングを否応なくせざるを得なかったわけですが、これがまた、非常に役に立ちました。
僕たちは、何か行動をするとき、純粋にその行動だけということはないのですね。
いつも、いろんな情報をいれながら、行動しているわけです。
まっすぐ歩くのでも、様々な条件や情報を入れることで、まっすぐ歩くことができる。
つまり、同時にですね、いろんな思考回路を働かせているわけです。
こんなふうに喋りながらでも、他のことを考えたりしますでしょ。
それがあまりひどかったり、あるいはちょっと何か大きいものであったりすると、集中力が途切れるわけです。
それが、あの、トレーニングによって、かなり集中しながら、途切れることなく、いろんな事ができるようになったんですね。
ぼくたちの仕事はですね、たくさんの患者さんが来られますので、全部の動きを見ながらやらなければならない。
お話をしながら、お話を十分に聞きながら、こっちを見ながら、あっちを見ながら、何か考えながら、たとえば、治療どうしようかとか、今度どうしようとか考えながらやるわけですね。
集中力が途切れると、もう、患者さんが変な顔をする。
それが自分でもしばしば「やだな」と思っていたんですけど、それがだいぶなくなってきました。とてもありがたいです。
高度な集中力を、さらに鍛えるトレーニング
山縣医師は長年診療に当ってきたお医者さんですから、「速読脳開発プログラム」を受講する以前に、集中力はかなりあったと推測します。
スピーチにありますように、診療では、たくさんの情報を同時かつ並行して受け入れ、間違いなく判断し、対処していかなくてはなりませんから、複雑な情報処理をする高度な集中力をお持ちになっていたはずです。
しかし、その高度な集中力を、さらに鍛えるトレーニングが、「速読脳開発プログラム」にはあるということですね。
そこで磨かれるのは、精妙な心の動きにも気づくことのできる「落ち着いた集中力」だということがわかります。
患者さんがいろいろな角度からトータルに見えてくる
また、たとえば、診察するときは、患者さんのお話を聞いて、いろいろな事を尋ねながら、同時に観察もして、診断をするわけですが、速読をしたことで、よりトータルで見えてくるようになりました。
その方が今、何を聞きたいのか、何を僕に求めているのかが、自然に分かるとでも言いましょうか。
そういうことを随分体験しています。
僕たちの肉体は知らないうちに、言葉だけではなくて、すべてで表現しているんですよね。
だけど僕たちは、言葉を聞いて、言葉だけで判断しがちです。
どうしてもそういう癖になっていますけど、そうではなくて、そのかたの仕草、表情、体の固さ、雰囲気ですね、そういうものがトータルで分かってくるのは、そのかたを理解するにはとっても大事ですね。
認識できる視野が広がった
トータル的に見えるというのは、認識できる視野が広がったことを意味します。
山縣さんは「自然に分かる」と表現していますが、その広い視野で捉えたたくさんの情報から、ああだこうだと考えをめぐらせて分かるのではないというわけです。
言葉を用いた思考で分かるわけではないというのは、不思議に思われるかもしれません。
「速読脳」が開発されて、たくさんの情報を高速で処理できるようになったとき、その理解の仕方は、直感的に分かるのに似ています。
ですから、「速読脳」が開発されると、多くの方は「直感力が向上した」「勘がよくなった」と感じます。
また、聞いた言葉だけでなく、仕草や表情、体の固さや雰囲気まで、自然に読み取れて、トータルに判断できるというのは、いわゆる「眼光紙背に徹す」に通じる眼力が養われたからとも言えるでしょう。
息子たちのファミコン速度についていける!
僕は驚いたことがあるんです。うちの息子たちはファミコンをするんですよね。
前から不思議だったんです。あの、ファミコンでパッと出てきた文字、皆さん見るでしょ。
あれを読めますか? ウッと見たら、パッと消えるでしょう。
子供たちは平気で、それをパタパタやってるんですよね。あれがね、以前は悔しくてたまらなかったんです。
この頃はですね、その息子よりも、速いです。パッパッというのが、分かっちゃうんです。
何も、分かろうとしなくとも、見えるんです。
その登場人物が何を喋って、どうこうしてるかが全部分かるんです。それは一瞬のうちに入って来るんですね。
これだったら、僕もファミコンくらいできるかなと、そんな気もしたりして、まぁ、本当にびっくりしました。
瞬間的に、僕たちはとらえているんですね。
ただですね、家で家族といるとき、困ることがあるんですね。
皆はテレビを見ているんですが、僕はテレビは面白くないから、本を読んでいるんですね。
なぜかというと、テレビの進む度合いがまどろっこしいんですよ。
あの30分がとてもまどろっこしく感じるんですね。
で、僕が本を読んでいるとですね、彼らには、うるさい。
パラ、パラ、パラ、うるさくなってくるから、みんなが、ジロッ!
「すいません::」という感じなんですけど(笑)。
本でもディスプレイでも同じこと
「速読脳」が開発されると、1頁を1秒で読むのが楽にできるようになるわけですから、ファミコンやゲームで瞬間的に表示される文章を読むことにも、もちろん対応できるようになります。
「速読脳開発プログラム」では、本を使ってトレーニングしますが、速く読めるという意味では、本でもディスプレイでも同じです。
ですから、パソコンの画面でも文章を速く読み取れるようになります。
また、「速読脳」が開発されるとテレビを見るのが面白くなくなると述べられていますが、不思議に思った方はいないでしょうか。
テレビでストーリーが展開する速さは、話し言葉の速さです。
しかも受け身的に見ていますから、臨場感は今ひとつです。
ところが、山縣さんがこの体験談の最初で述べているように、「速読脳」による読書は、速度に乗って集中できるだけでなく、臨場感に溢れています。
「テレビに惹かれなくなる」とは、「速読脳」を開発した受講生がよく漏らす感想なのです。
老眼が解消した
目に関しても、変化はありました。実は老眼が始まってきていたんですが、ぐっと良くなったんですね。
最初メガネを買ったんです。
ときどき、それをかけながら、仕事をしていたんです。
ちょっと疲れると、かけないと見えなかったんですね。
でも、今はメガネを使うことはほとんどないです。
よほど暗くなって、文字が薄くなってくれば、別ですけど、それ以外はほとんどメガネはかけません。
メガネがいらなくなりました。
活性化が起こるんでしょうね。
「速読眼」の開発
実は、「速読脳」を開発する前段階として、高速で文字を読み取っていけるようにする「速読眼」を開発する課程があります。
それは、文字を瞬時に読み取っていけるように、眼をトレーニングして、視覚機能つまり見る力を向上させるトレーニングです。
その結果、遠視でも近視でも、眼がよくなる方がたくさんいるのです。
これも嬉しい副産物ですね。
脳が熱くなる
ちょっと嬉しかったのは、以前は、自分だけの感覚かな、と思っていたんですけど、脳のどこを使ってるかわかるようになったんですよね。
本を読んでいたりしていて、集中して、「ダーーッ」とやっているとですね、ホントに、脳のここが熱くなり、さらに、ここが熱くなり、それがこっちに来たり。
昨日は、頭頂部が熱くなるんですよね。
「ああ、脳って働いているんだ」ということを、最近よく感じるんです。
やはり人間の体というのは使い込んでいくと、やはりそこが動いていく。
ですから、脳そして体全体の動きというのは、読むことと連動しているんだなということを体験できました。
脳の部分の血流量が、熱く感じられるほど増えているものと推測
「脳が熱くなる」なんて信じられないかもしれません。
けど、このトレーニングをしていると、頭のあちこちが、本当に熱く感じるのです。
これは、ほとんどの受講生が体験することです。使っている脳の部分の血流量が、熱く感じられるほど増えているものと推測されます。
このような血流量の増加があって、初めて、10万字/分で読むことのできる脳神経回路が形成されるわけです。
もっとも感動したのは、見える世界が変わったこと
そんないろんな面白いことがあるんですが、やっぱり、一番僕を感動させてくれたのは、世界が変わることですね。
本読むのは、確かに速く読めればありがたいですね。
情報が入ってくるし、いろんな事は分かりますし、そして、老化防止にもなるかもしれないし、資格も取れるかもしれないし、受験も通るかもしれないし、いろんな良い事があるかもしれない。
でも、それ以上に僕にとって良かったのはやはり、見える世界が変わる。意識の中で、変わる。
たとえば、昨日まで見ていた風景と、今日の風景とはちょっと違うということが、皆さんも、あるでしょう、何かとっても良いことがあって、たとえば、しばらく離れていた友達から偶然手紙が来て、そこには、「ほんとはあなたが大好きだった」と書かれてあるとするでしょう。
そしたら、「ええ!!!」と言って、自分の意識がふっと変わりますでしょう。そして、気分が良くなって外へぱーっと出たら、いやに、こう世界が明るいとか、すごく良い空気だとか、いい気があるとか言うでしょ。
あんなものじゃないかな、と思うんです。風景がパノラマのように本当に広がるんですよね。
ですから、今までこの辺しか見えなかったのが、ずーっとこの当たりまで(頭の後ろに手をおいて)見えて来るんですね。これは、皆さんが旅行して、名所、旧跡を見て、「うわあ、きれいだあ!」と目が開いて、ブワーッと見えてくるのと同じだと思うんです。
ちょっと意識を変える、変わるとでも言いましょうか、その結果見える世界が変わってくる。
たとえば、日常、クリニックに受診に来られる方に対しても、顔だけとか、目だけしか見えていなかったのが、だんだん全体が見えてくる。
意識が変わり、見る世界が変わると、そういうふうに、いろんなものが変わってくる。
そういう点で、僕にとっては、速読というものは、大変大きなものでした。
高速理解ができるように、自分自身を変える方法です。
「見える世界が変わる? ナニそれ?」と思いませんでしたか。
そう、不思議ですね。「たかが速読なのに、なぜ見える世界が変わるのだ?」と思った方もいらっしゃると思います。
「速読脳開発プログラム」は、早読みテクニックの練習法ではないのです。
高速理解ができるように、自分自身を変える方法です。
ですから、「見える世界が変わる」というのは、自分自身が変わった結果生じたことなのです。
「気持ちが暗いときには、頭も冴えない」という経験をしたことはありませんか。
文字を順に飛ばさずに読んで、高速できちんと理解するのは、頭がとてもクリアでなければできないことです。
ですから、高速で読めるように自分を変えるということは、いつも頭が冴えた自分でいられるよう、意識を変えることなのです。
そのように意識が変わってきたら、視野もパノラマのように広がって、世の中がきれいに見えた、というのが、山縣医師の仰っていることです。
それが、速く読めることよりもとても嬉しく、感動したという感想だったのです。
後の章で詳しく説明しますが、「速読脳開発プログラム」の大きな意義は、単に速く読めることではなく、このような意識の変化をもたらすことにあると、私も考えています。
感動しながら自分を変えていける科学的なトレーニング法
さて、トレーニングですけれど、最初で皆さんつまずくんですね。
なんでつまずくかというと、「見る」ということや「集中する」ということで、つまずくんですね。それをクリアできれば、トレーニングのステップをクリアする都度、感動があります。
見えるというのは、それほどすごいことです。
このトレーニングにはいつも感動があります。
しかも、ちゃんと指導者がいて、自分では分からないものを、少しずつ、段階を追って教えて下さる。
本当に科学的な方法になっています。
さっきお話ししたように、脳の活性化もだんだん感じるようになっていきます。
是非皆さんも自分を変えたいと思うなら一番手っ取り早いと思います。
今、僕の課題はですね、どうしても、音声化に引っかかるんですよね。
一度自分の中で言葉にしないと満足しないという部分がありまして、その壁をもうちょっと超えれば、さらに良い世界が来るんじゃないかなと、僕自身、ちょっと期待を持っています。
今年はそれを課題にして、来年の新年会では「とても、素晴らしい世界だよ」とお伝えできれば、とても嬉しいなと思っております。
本日は、身に余る賞を頂き、本当にありがとうございました。
段階ごとに脳の活性化があり、そこに感動がある
日常、余りにも普通に行っている行動というのは、意識すると逆にぎこちなくなってしまいます。
「見る」とか「集中する」ということも、そういう行動のひとつです。
「速読脳開発プログラム」のトレーニングでは、その「見る」や「集中する」などの機能を、特殊なトレーニング フォーマットを使って、一歩一歩、少しずつ高めていきます。
教室やセミナーでは、講師が一人一人のトレーニングの仕方をみて、ベストな見方や集中ができるようにアドバイスします。
そして、ひとつのトレーニング段階をクリアすると、次の段階に進めます。
各段階ごとに、脳の活性化があるわけですから、そこに感動があるのです。
感動を繰り返しているうちに、自分自身の能力の変化に気づきます。
いつの間にか、富士山の頂上に登っているというわけです。
誰しもが同じ道筋をたどりながら習得していく点で科学的であり、読書という心の機能を、「見える化」して開発していくという点では、従来の知識からは想像のつかないトレーニングシステムになっています。
このことを踏まえて、山縣医師は「自分を変えたいと思うなら、一番手っ取り早い」科学的方法だと述べているわけです。
眼と脳と心が、よみがえった
以上、山縣医師が一〇万字/分を達成したときの体験スピーチを提示し、それを解説しました。あなたは、このスピーチを読んでどんな感想を持ちましたか?
山縣医師の体験談には、「速読脳」が開発されたことで、仕事上のたくさんの情報をほぼ完全に処理できるようになったこと、速読の訓練で得られた集中力が医療行為の質を上げるのにとても役立ったこと、ディスプレイ上の文字を瞬間的に読み取れるようになったこと、視力の若返りが起きたこと、脳の活性化を熱くなるという感覚で如実に感じたこと、そして何よりも感動したという視覚と意識の変化を、見える世界が変わったという表現で述べていました。
もちろん、このような変化は、山縣医師だけに見られた特別なものではありません。
この「速読脳開発プログラム」のトレーニングを続けていったときに得られる一般的な変化です。
五四才と言えば、山縣医師がそうであったように、老眼が始まり、集中力の低下を感じ、仕事の第一線から退こうとする年齢です。
そのような年齢で始めたにもかかわらず、このような変化があったわけです。
もちろん、山縣医師は、七十才を超えた現在も、速読脳をフル回転させて第一線で活躍しており、地域医療だけでなく、日本の医療の発展に大きく貢献されています。