新型コロナウィルス感染拡大は感染の恐怖や、先行きの見えない不安、経済的不安、コミュニケーションが不足することによる欠乏感など、様々な不安やストレスをもたらしています。
こうしたストレスフルな状況が続くことにより、「潜病」が進行すると、ウィルス以外の二次的な健康被害が増える危険性があります。
*「潜病」については、1回目の記事を参照
新型コロナウィルス感染拡大は感染の恐怖や、先行きの見えない不安、経済的不安、コミュニケーションが不足することによる欠乏感など、様々な不安やストレスをもたらしています。
こうしたストレスフルな状況が続くことにより、「潜病」が進行すると、ウィルス以外の二次的な健康被害が増える危険性があります。
*「潜病」については、1回目の記事を参照
潜病の人に現れる特徴のひとつが、「甘いものが手放せない」ということです。
疲れたとき、ストレスが溜まったときに、無性に甘いものが食べたくなったという経験がある人も多いと思います。
これは甘いものを食べると脳内には脳内麻薬といわれるβ-エンドルフィンという物質が分泌されるからです。
この物質には脳の快楽中枢を刺激して幸せな気分にさせる作用があるため、強いストレスを受けているときほど甘いものが欲しくなります。
また、甘いものを食べると、一気に血糖値が上がるので、瞬間的に元気ややる気がわいてきた気になります。
体がだるい。集中力が続かないと言った症状が出てくると、甘いものに依存しやすくなるというわけです。
たまにチョコレートやケーキが食べたくなるというのであれば問題ありませんが、頻繁に甘いものに手が伸びるというのは、体に異常が出てきている証拠なのです。
「潜病」には目立ったサインはありませんが、進行すると体や生活習慣にちょっとした変化が現れる場合もあります。
「潜病」のサインが出た段階で、それに気づき、リセットする必要があります。
自分の生活を見直して、潜病の兆候が現れていないかどうか、以下のチェックリストで確認してみてください。
□普段からストレス解消法をあまり行っていない
□気をつけているのに太りやすくなった
□アルコールを毎日飲むようになった
□以前よりストレスに弱くなった
□感情的な対立を避けることがある
□引っかき傷が1分以上残る
□ストレスを感じた後は少し休みをとる必要がある
□朝なかなか起きられなくなった
□深夜まで起きていることが多くなった
□眠れないことが多くなった
□コーヒーを1日に何杯も(4杯以上)飲む
□しょっちゅう甘いものが欲しくなった
□食事が不規則になった
□定期的な運動をしていない
□自分の時間があまり取れない
□生活の中に楽しいことが少ない
□タバコを1日1本でも吸う
チェックテスト結果
0-3個 潜病の心配なし。今のままの生活で大丈夫
4-7個 今はまだ健康ですが、このままだと潜病になってしまう可能性あり
8-14個 軽い潜病かも。放っておくと突然死のリスクも高まるので注意
15個以上 潜病の可能性が高く、突然死する心配も。早く潜病から抜け出そう!
あなたはいくつ当てはまりましたか。
次回第3回目から、潜病から抜け出す潜病リセット法についてお伝えしていきます。
この記事を書いた人
すぎおかクリニック院長 医学博士
杉岡充爾
救急医療の経験と専門である循環器の視点から「予防医学」を追究し、「すぎおかクリニック」を開院。 既病、未病の前段階にある『潜病』という新たなステージを提唱する。 NHK総合「ニュース7」、NHK world JAPAN、フジテレビ「Live news it!」 フジテレビ「突撃LIVEグッディ」、TV東京『主治医が見つかる診療所』をはじめ多数のメディアに出演。 著書に『強い血管をつくれば健康になる』『最高の疲労回復法』『すぐ疲れるが治る本」など。 予防医学・救急医学・心理医学という健康の入口と出口の両側面からみている現役医師だから分かる、価値あるメソッドを伝える為に、「ベストヘルスカレッジ(BHC)」「杉岡義塾」「予防医学の学校オンラインスクール」などを開講している。
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