ソーシャルメディアの問題点
昨今、ソーシャルメディア(SNS)に関して様々な否定的な意見が広まっています。
しかしながら、医学的なエビデンスとしてソーシャルメディアと各種病気との関連はまだまだ確立してはいない状態です。
ソーシャルメディア(FacebookやInstagram、Twitterなど)を長時間使用していると、睡眠不足や集中力低下、疲労感、気分の変化など健康に関わるいろいろな経験を多くの人がされていると思います。
そんな中、ソーシャルメディアと鬱病、問題行動、大量飲酒との関連について発表した論文が公開されました。
ソーシャルメディアの長時間使用と病気
◆タイトル
『Increase in time spent on social media is associated with modest increase in depression,conduct problems,and episodic heavy drinking』
◆方法
763人のノルウェーの青年を対象に、6ヶ月間隔で2回のアンケートを実施しました。
ソーシャルメディアに費やされた時間と鬱病の症状、問題行動、及び一時的な大量飲酒の頻度との間の関連性を調査しました。
◆結果
ソーシャルメディアに費やされた時間の増加は、鬱病の症状の増加をもたらし、問題行動の増加と関連し、そしてエピソード的な大量飲酒の増加ともつながっていました。
つまり、SNSをたくさん使用していると鬱病になりやすくなり、問題的行動が増え、なおかつ大量飲酒に陥ってしまう機会が増えるということです。
ソーシャルメディアとの付き合い方を考える
我々は、普段から半ば無意識にソーシャルメディアを活用しています。
知らず知らずに費やす時間は増え、いわばソーシャルメディア中毒者と言われる人も増加しています。
また、スマホから発せられるブルーライトが睡眠の質を下げているという話もよく耳にします。
ソーシャルメディアがどれだけ、精神的な不健康や気分、感情の乱れに関係しているか、はまだまだ議論中ではあります。
しかし、ソーシャルメディアに依存するような生活からは抜け出す必要はありそうです。
私たちは、ソーシャルメディアをうまく活用することに専念し、決してソーシャルメディアに踊らされる、時間を奪われる、健康を奪われることがないよう、肝に銘じておかなければいけません。
あなたはスマホ依存症になっていませんか?