ウェルネスの第一歩は「自分を理解する」ことから
琉球大学の荒川雅志教授によれば、ウェルネスとは『健康を基盤に、より健康に、美しく、輝く人生を志向している状態』であり、何かに没頭する、熱中する、生き甲斐を見つけている時、人々は、ヘルス(健康)を気にかける意識などない、と述べています。
つまり「ウェルネス」とは人それぞれ固有のものであり、個人的なものと言えるでしょう。
そして、時代の変化により、人々の価値観やライフスタイルが変容していく中で、その概念も変化していくものとも言えます。
そのため、私たちが「ウェルネス」な生き方を考える時、まず大切なことは、「自分がどのような人生を望んでいるのか」「自分にとって何が大切なことなのか」を理解することなのです。
死ぬ瞬間の5つの後悔とは
ブロニーウェア著の『死ぬ瞬間の5つの後悔』では、死を目の前にした人の後悔として、次の5つが挙げられています。
それは、
「自分に正直な人生を生きればよかった」
「働きすぎなければよかった」
「思い切って自分の気持ちを伝えればよかった」
「友人と連絡を取り続ければよかった」
「幸せをあきらめなければよかった」
でした。
多くのひとが死ぬ前に後悔することは、やって失敗したことではなく、やりたかったのにやれなかったことだと言います。
本当は自分にとって大切なことだったのに、結局やらずじまいにしてしまったことです。
死を目の前にして自分が望む人生や大切な価値観を知るのは少し遅いかもしれません。
今自分にとって何が大切なことなのかを知りましょう。
人生の終わりから考える
では、あなたが人生の終わりを迎えて心から満足しているとしたら、それは何をしたからでしょうか。
どんな経験をしたからでしょうか。
どんな人との出会いがあったからでしょうか。
何を成し遂げたからでしょうか。
誰と愛し合ったからでしょうか。
以下の言葉に続く文章を考えてみてください。思いつく限り、たくさん書き出してみましょう。
「私の人生は素晴らしかった。自分の人生に心から満足している。
なぜならば・・・」
いかがでしたか。
人は、自分にとって大切なものを見つけた時、人生が輝き始めるのです。
時間がある時にご自宅で、または大切な人と一緒に、考える時間を作ってみてはいかがでしょうか。
そうした時間を作るという行為がウェルネスな生き方の始まりと言えるかもしれません。