【医師より】再びコロナに正しく立ち向かおう(フリーペーパー『銭湯といえば足立』より)

非常事態宣言が継続される中、新型コロナウイルス感染症は爆発的に増加しています(この原稿は8月中旬に書いています)。東京都の新規感染者数は連日5000人を超え、入院や救急医療もひっ迫し災害レベルともいわれていますが、皆さんの備えはいかがでしょう。
2021/10/02

足立区のワクチン接種

足立区のワクチン接種は65歳以上では既に83%以上の方が終了していますが、20~30歳代では8%程度と大半の方が未接種です。

 

10月頃にはもっと接種が進んでいると思いますが、現在の流行はワクチン未接種の若い人が感染し、その家族や仲間に広がることが多いため、皆さんのお子さんやお孫さんに、是非、ワクチンの早期接種を勧めてください。

 

一時ワクチン不足となりましたが、近藤区長はじめ多くの方々の努力により改善しました。

 

そして、足立区の接種事情は都内でも進んでいます。ありがたいことです。

変異株と聞くと心配ですね。

ウイルスが広がると人にも備えができますので、それに打ち勝つためにウイルスも姿を変えます。

 

これが変異型と呼ばれるもので、実際に感染性や重症化率が高いのですが、現在のワクチンは変異型にも有効といわれています。

 

怖い変異型ですが、基本的な感染対策の三本柱はこれまでと変わりありません。

 

①健康管理 ②感染対策 ③三密回避です。

 

①については発熱やせき、だるさがあったらその時点で仕事や学校を休む、あるいは医療機関を受診するくらいの心構えが必要です。

 

②はマスク着用(不織布マスクが推奨)、手洗いの徹底、環境整備(アルコール消毒など)などです。

 

③は密閉・密集・密接の3つの密を避ける、しかも、できる限りゼロ密を目指すことが大切です。

 

例えば、医療機関では昼食休憩の時には三密を避けるだけではなく、食事は黙って食べ(黙食)、必要な会話は食後にマスクを着けてから行うような対策を心がけています。