【医師より】湯冷めしない正しい入浴法(フリーペーパー『銭湯といえば足立』より)

南こうせつの神田川には「洗い髪が芯まで冷えて 小さな石鹸カタカタ鳴った 貴方は私の体を抱いて 冷たいねって言ったのよ」という歌詞があります。
2022/01/10

冬場は特に湯冷めは禁物

しかし、冬場は特に湯冷めは禁物で、風邪をひきやすくなりインフルエンザ、さらにはコロナ感染も心配です。

 

銭湯の魅力の一つに、湯上りに外の空気に触れた時の爽快感があります。

 

これは自宅では味わえません。

 

しかし、湯冷めの心配はないのでしょうか。

 

実は、以下のような正しい入浴法を守れば銭湯も心配ありませんし、守られないと自宅でも湯冷めしてしまいます。

 

入浴すると体温が上昇しますので、風呂上りには体温調節のため汗が多く出て血管も拡張します。

 

この汗をそのままにしたり、長く冷気に触れると逆に体温を下げ過ぎてしまいます。

 

これが湯冷めですが、風邪だけではなく不眠や肌荒れなどの原因にもなります。

正しい入浴法で入る銭湯

湯冷め対策として、風呂から上がる前に手足に水をかけて急激な熱の発散を減らします。

 

浴室を出る前に体を拭くことも良いことです。

 

お風呂から出ると髪の毛はドライヤーで早く乾かし、汗をかきっぱなしで服を着るとさらに体が冷えますので、落ち着くまでバスタオルやバスローブで体を包んで汗を拭きとります。

 

保湿剤を塗ることも保温効果があります。

 

また、入浴後にすぐ寝ると、入浴後と睡眠時に体温を下げる働きの両方で発汗量が多くなり体を冷やします。

 

また、寝てしまうと着替えができないために、深夜になって体温が大きく低下し、寝冷えが強くなってしまいます。汗が少し落ち着いてからの睡眠がお勧めです。

 

銭湯では大きな湯船でホカホカと体の芯まで温まります。

 

そして、以上の注意を守り、帰りに長く寄り道しなければ、寝冷えせず気持ちいい心持ちのまま過ごし眠りに就くことができます。

 

正しい入浴法で入る銭湯は気持ちと体にもよく、極楽極楽です。