【医師より】フレイル対策~足立区もしっかり取り組んでいます(フリーペーパー『銭湯といえば足立』より)

加齢によって心と体の働きが弱くなった状態をフレイル(虚弱)と呼びます。
2022/07/03

フレイル対策

病気というわけではなのですが、フレイルになると健康維持が困難になり要介護状態になる割合が1.6倍となりますので、その予防は健康な生活を送るために重要です。

 

フレイルは体重が減ることで気付かれますが、体を動かすことが少なくなり体の筋肉量が減少することによります。

 

コロナ禍では外出や活動を控えたための運動量低下と不規則な食生活による肥満が大きな問題となっています。

 

しかし、筋肉が減っているのに体重が変わらない場合も、皮下脂肪や内臓脂肪が増えていることになりますので、「隠れ肥満」と呼ばれ注意が必要です。

足立区の取り組み

足立区は健康のための様々な取組みをしています。

 

糖尿病対策では「あだちベジタベライフ~そうだ、野菜を食べよう~」を掲げ、子ども向けには「ひと口目は野菜から」をキャッチフレーズとした食育や「美味しい給食」は全国的にも高い評価を受けています。

 

そしてフレイル対策にも本腰を入れ、「65歳からはやせてきたら要注意!?」や「食生活チェックシート」のリーフレットはよくまとまっていて、地域包括支援センターで入手可能です。

必要な栄養をしっかりとる

食生活では、必要な栄養をしっかりとるため1日3食とし、筋力や体力の維持のためたんぱく質と栄養豊富な色の濃い野菜をしっかり摂ることを勧めています。

 

先のチェックシートには「さあにぎやかにいただく」の10種類の食材から毎日7種類を食べることを勧めています。

 

10種類は「魚・油・肉・牛乳・野菜・海藻・芋・卵・大豆・果物」です。

 

筋肉を作るためには、たんぱく質を食べるとともに運動が必要で、どちらかが欠けてもフレイルは予防できません。

 

閉じ籠りになりやすい高齢者が気軽に社会参加できるよう、地域包括支援センターでは様々なプログラムを用意しています。気軽に相談しはいかがしょう。