【医師より】新型コロナによる外出自粛の影響と対策(フリーペーパー『銭湯といえば足立』より)

この原稿を書いている8月中旬はコロナ第7波の真只中、早く収束してほしいと誰もが切実に感じています。そして、コロナ禍では感染への心配やリモートワークの拡大のために外出の自粛が続き、それにより健康を損ねる方も多くいるのが問題となっています。
2022/10/02

運動不足のために体重が増加

まずは運動不足のために体重が増加し、糖尿病や高血圧などの持病が悪化したり、筋力低下のために腰痛などが悪化した方が多くおられます。

 

食べ過ぎだけではなく食事の内容も偏りがちで、栄養のバランスが乱れ、酒量が増えて肝臓を傷め、コロナへの不安や睡眠の乱れから、不眠やストレス、疲労の蓄積、持病の悪化やメンタル不調となることもあります。

想像以上の悪い結果も・・・・・・

外来受診で感染することはほとんどないのですが、病院でコロナにかかっては大変と、電話再診などを希望される方も多く、その期間が長期になると検査もできないために、久々の来院で検査して想像以上の悪い結果になっていることも珍しくありません。

 

運動ができない状況での過食

病気が悪化してから慌てて治療をするより、自宅で過ごす時間が増えても運動不足にならないようにすることが大切です。

 

また、運動ができない状況での過食は肥満に直結します。

 

例えば、夜食にラーメン1杯食べたら、それを運動で消費するには2時間半以上の歩行や1時間のジョギングが必要になりますので、少しぐらいなら食べてもという意識は危険です。

まずは生活リズムを整える

高齢者でも自宅でできる取り組みを紹介すると、まずは生活リズムを整え、早寝・早起き、規則正しい生活を心がけます。

 

1日30分程度でもいいのでウォーキングやラジオ体操などを習慣にしましょう。

 

自宅内でも足指やふくらはぎの筋肉を鍛えること、1日3食バランスのよい食事に心がけ、家族や近くの友人との交流を大切にしてください。

 

朝起きたら朝日を浴びて、寝る前はリラックスに心がけますが、お酒やコーヒーは控えましょう。