【人生100年時代のお金問題】「不動産投資」様々な投資話を「見極める」「身構える」力を身に着ける。

終活に取り組む高齢者の方は増加傾向にありますが、その中でも、定年後、人生の後半に気がかりなのは、「健康」そして「お金」ですね。 経済的にも時間的にもゆとりのあるシニアの皆さんには、投資に関する話題を聞く機会も多いのではないでしょうか。   『よく投資の話がくるのですが、それがいいのか悪いのかわかりません。みんな良いことばかり言います。どう見極めればいいか教えてもらえませんか?』 今回はこのようなご質問をいただきましたので、お答えいたします。
2019/03/20

その案件は親友?知り合い?SNS? 「誰からの情報か」が一番大事

SNSだけのつながり知人からの儲け話はアウト!

もし、LINEつながりとかFacebookのつながりとか、直接会ったことがなく、どんな人かあまり知らない人からくる場合は、基本全滅だと思ってください。

 

そもそも本当にいい話って、全く知らない人に紹介するだろうか?ということがまず1つです。

 

私だったらまずは、本当に身近な人、例えば親兄弟、親友から話しします。

 

今まで見てきた経験上、全く知らない人に対し、紹介する投資案件は、プロや目利きができる人から見たら、見向きもしないような、ゴミ案件だけど、一見よさそうに見えるので、素人の誰かが買ってくれると自分が儲かるな、みたいな感じが多いです。

不動産投資で実際にあった事例

不動産投資の世界だと、2018年頃からメディアを賑わせてきた、「かぼちゃの馬車」や「スルガ物件」が分かりやすいですね。

 

私から見ると、買って良しの基準を下回るどころか、ほぼ確実に破綻するレベルの案件でした。特に一棟物マンション投資の世界では、スルガ銀行を使った融資付き物件の危険性は早くから感じており、私が主催するセミナーでは、2013年頃からそのリスクを指摘していました。

 

このような投資案件は、あまり経験のない素人からは、一見素晴らしい物件に見えるのが問題です。しかしながら、そんな素晴らしい物件はゴロゴロ転がっているものではなく、向こうからやってくるような投資話しは、ほぼ間違いなく、買った人(投資した人)が儲かるのではなくて、売った人が儲かるものです。

全然知らない人からの紹介案件は「負け確定」

なので、普通の感覚なら、そんな「負け確定の案件」は、自分の親しい間柄の人ではなく、全然知らない人に紹介しようとするでしょう。

 

本当に自分の大切な友人・知人、例えば家族に紹介する案件を、わざわざ見ず知らずの人に渡すだろうか?

 

そう考えると、全然知らない人が、私はこれだけ儲かっていますあなたもどうですか、とくるものはほぼ全滅ということがわかります。

 

ここまでの話しで、99.9%の案件が落ちますので、余計な時間を取らなくて大丈夫です。

では、親しい友人からの紹介ならいいのか?

友人も騙されているうちの1人かも。

では、残りの0.1%の可能性の、親しい友人からの紹介ならいいのか?という疑問について考えてみましょう。

 

その場合は、良い案件かもしれない可能性が出てきますが、その人自身も騙されている危険性には十分留意する必要があるでしょう。

 

特に、投資の目利きができそうも無い人なら特にそうです。

 

もしその持ってきた友人知人が、思慮深く、その投資の分野にも詳しい方なら可能性があります。

 

ただし、その場合でも鵜呑みにしてもいいという訳ではなく、その人自身も騙されている場合もあるでしょうし、見落としているリスクがあるかもしれません。

 

そして、あまり考えたくないですが、悪い案件だと分かっていながら、何かお金に困って、騙そうとしている危険性もあります。

 

なので、最終的には自分自身の判断で、投資判断をする必要があります。

 

人生100年時代において、人生後半を楽しむためには、早い段階からの情報収集や準備が肝心です。