【人生100年時代の暮らし方】超高齢社会JAPANを生きる、私たちの生活を豊かにするロボットライフ

長かった平成の30年間も今年で終わり、新たな時代を迎えますね。 平成時代はインターネットやスマートフォンなどの通信技術が飛躍的に発達し、スカイツリーの建設や都市の再開発が進むなど、私たちの暮らしや街の景色もすっかり変貌しました。東京オリンピック・パラリンピックや大阪万国博覧会などビッグイベントも間近に控え、21世紀もいよいよ本番という感じです。
2019/09/11

夢見た「ロボットとともに暮らす未来」

リニアモーター新幹線の開通工事も着々と進行し、人工知能(AI)の革新もめざましい現在、懐かしき20世紀の昭和の頃に夢見た「科学技術が花咲く未来」を思い起こす方も少なくないと思います。

 

そんな数ある夢のなかでも、花形はやはりロボットでしょう。

ロボット三原則で知られるアイザック・アシモフの「アイ・ロボット」などのSF小説や、「ターミネーター」や「ベイマックス」などのハリウッド映画、「鉄腕アトム」や「ドラえもん」などの国民的マンガなど、文芸作品に登場したロボットは数知れません。

 

そんな仮想世界のイメージが先行するロボットですが、実際にどこまで進化したか気になるところですよね。

 

実は、米国のGAFA(Google, Apple, Facebook, Amazon)などIT企業が世界をリードするICTやAI技術と比べて、ロボティクスは日本のお家芸とも言われており、最先端の技術を搭載した日本のロボットには世界からも注目が集まっています。

ロボットによるエンターテイメント

私たちの暮らしを彩ってくれるエンターテイメントといえば、本・映画・インターネット・演劇・お笑いなど、いろいろありますよね。

 

ロボットのもともとの語源はチェコ語の「労働」なので、工場などの産業用用途はもちろんですが、ロボットにはこのようなエンターテイメント用途でも暮らしやビジネスへの貢献が期待されています。

 

たとえば、東京・新宿にある「ロボットレストラン」や、「変なホテル」のロボット受付などが近年話題になりました。こうしたおもてなしロボットは、年々急増する外国人観光客の目も楽しませているそうです。

 

また、私たちを楽しませてくれる名前の知られたロボットといえば、ホンダのASIMO(アシモ)、ソフトバンクPepper(ペッパー)などが代表的ですね。ペッパーは商業施設や企業などの受付ですっかりおなじみの存在になりました。

 

感情認識ができるという触れ込みのとおり、アイコンタクトをしながらしゃべり、豊富なメニューによってバラエティ豊かな応対をしてくれます。

すでに活躍している「家庭の中のロボット」

また、商業用だけでなく、家庭用ロボットも進化しているようです。家庭用ロボットの代表格といえばやはり掃除ロボットで、家事労働の負担を減らしてくれましたが、最近ではスマートスピーカーも話題です。

 

Amazonのアレクサや、Googleのグーグルホーム、LINEのクローバーなどは、天気や音楽、語学や知識、毎日のレシピや飲食店の情報を提供し、スマートホームの構築も思いのままで、身近な生活の様々な側面を変えてくれます。アプリ活用によって可能性は無限で、これらも広い意味ではロボットといえます。

 

感覚としては犬や猫など従来のペットに当たる、家庭用ロボットの真打ちといえばソニのaibo(アイボ)でした。1999年に登場した旧型は熱心なファンの出現など、一種の社会現象にまでなりました。

 

2018年に発売された新型aiboは旧型と比べ、顔つきの造形も可愛らしく、それほどロボットらしくなく、本当の犬のような顔つきをしています。

 

音声認識の技術によって、お手やおすわりなどの芸当もでき、大変賢くなっています。本物のペットを飼うとなると、アレルギー体質や住宅など、諸事情によってなかなか難しい場合もあります。

 

そういった方に、ペットロボットは愛着も持てて良い選択肢になるでしょう。

これからの時代に活躍する新たなロボットたち

また、最近では新しい家庭用ロボットも台頭してきました。

LOVOT(ラボット)

ベンチャー企業GROOVE Xが開発したLOVOT(ラボット)です。

 

語源はLOVE+ROBOTで、愛のあるロボットを目指して開発されました。

 

外見は可愛い赤ん坊のようでいて、しっかりと人間をひとりひとり認識し、感情的に振る舞います。

 

可愛がってくれる人にはよくなつき、可愛がってくれない人からは遠ざかるようという、興味深い仕掛けが施されています。高いテクノロジーが搭載されたこの愛くるしいロボットは、2019年秋以降の発売が予定されています。

 

他にも、魅力的なロボットが次々登場しています。

 

Palmi(パルミ)はコミュニケーション能力が非常に高く、介護施設などでお年寄りたちに憩いの場に使われています。

 

Quubo(クーボ)はクッション型のロボットで、なでると反応するというユニークな特性があります。

今後もロボットの進化は止まることはないでしょう。

まとめ

ポスト平成には科学技術の発展とともに、超長寿時代が訪れます。

 

かつてのSF小説に描かれたように、豊かで便利すぎる暮らしは同時に、やることがなく退屈な日々をもたらすかもしれません。

 

そんなとき、フレンドリーなロボットに彩られた新しい生活を始めてみませんか?